下北完走記 (ニッセキ)

7月25日、羽田に6:30集合、1時間のフライトで生まれて初めて青森県に足を踏み入れ

した。天気は晴れ、思ったより暑い感じ。空港でレンタカーを借り、ゴール会場へ。登
録を済ませ、早速バイクの組立です。私はDHバーを取りつける際に誤ってブレーキワイ
ヤをはさみこみ、ワイヤをつぶしてしまい、ブレーキ不能状態にしてしまいました。一
時はあせりましたが、メカニックでワイヤ交換してもらい、事なきを得ました。
その後スイム会場へ。気になる水温をチェック。そんなに冷たくありません。5月の伊

大島より少し温かいかなという感じ。安心しました。前夜祭に少し顔を出すと、山本光
宏選手がインタビュアーを務めていました。(かっこいいですね。)その後早々に宿に
引き上げ、夕食、海の幸を堪能しました。(これを楽しみにして下さい。)
翌26日は4:00すぎ起床。天気は曇り。朝食を済ませ、レース会場へ。バイクをゴール

点の体育館からスイムスタート地点に運ばねばなりません。それが7〜8kmあります。
スイム会場に到着すると、霧のためスイムが1kmに変更になったとのアナウンスが・・

。(えー、そんなあ。これじゃバイクレースみたいになってしまうよ。)私は不満でし
たが、まあしょうがないです。スタート前に水に入ってみましたが、冷たい、冷たい。
昨日とは違います。どうやら昨日は温まっていた箇所をチェックしていたようです。ス
タート前、そばにいたJR佐藤さん、安川さんと健闘を誓い合い、いよいよスイムスター
ト。スイムは1周1kmの三角形を時計回りに1周です。距離がわずかに1kmで500人以上
がいっせいスタートして400m先のブイを目指すわけですから大変なバトルが予想されま
す。私はバトルは超苦手なのでたとえ大回りになってもひたすら外側を泳ごうと思い、
外側からスタートしました。水が冷たいので心拍数が上がりすぎないようにゆっくりと
泳ぎだします。水温が低いといってもフルウエットであれば大丈夫。霧のため目標物は
全く見えないのでまわりに合わせて泳ぎます。ところが、目標のブイは前方右側にある
はずなのにまわりのひとが左側(つまり外側)、左側へと泳いできます。(これではブ
イから離れるばかりだ。)私はあくまで真っ直ぐ泳ごうとしたところ、一気にバトルに
巻き込まれてしまいました。そうです、外側へ泳いできたひとたちはバトルから逃げて
きたのです。前後左右をひとで囲まれ、呼吸もままならない状態です。心拍数は急に上
がり、胸が苦しくなってしまいました。(これはヤバイ。)落ち着けと自分に言い聞か
せ、とりあえず平泳ぎに代えてまわりを見てみるとみんな平泳ぎをしています。ここに
いても苦しいだけなので結局、私も外側へ逃げました。最初のブイでは大混雑。ふたつ
めのブイ(600m)をまわるとやっと泳げるようになってきます。最後まで外側を泳いで
ゴール、時計を見ると21分台、それからトランジションエリアまでしばらく走らねばな
らず結局スイムは23:20(243位)と目標を下回ってしまいました。
トランジションエリアでは多くの鉄人のひとたちと会いましたが、バイクスタート直後
にみんな先に行ってしまいました。早くも鉄人ビリになってしまったようです。でも先
は長いので落ち着いて行こうと思います。3kmくらいでしょうか。後ろから「やあ、瀬
川くん」との声、なんと中村さんです。私はびっくりしたのですが、中村さんは落ち着
いています。(さすがは中村さん、スイムでセーブして勝負はバイクというわけだな。
)これで本当のビリになったと思ったら、7km過ぎ、鈴木さんが笑顔で追い抜いていき
ました。いつものごとくバイクではどんどん抜かれるのですが、40kmを過ぎたあたりで
後ろにひとがいなくなったためか抜かれなくなりました。下北半島の先端が近くなって
くると、折り返してくるひとたちとすれ違います。鉄人のメンバーを探しながら走りま
す。(あっ、中村さんだ。)と思った瞬間、「瀬川くん、ガンバ!」の声、励みになり
ました。その後、多くの鉄人のひとたちとすれ違います。その時点で私のすぐ前を走っ
ていたと思われる平井さんと会ってから、折り返し地点まで約4分かかりました。とい
うことは、そのとき8分の差、バイク終了時にはなんと16分差がつくことになります。
(これをランで返すのは難しい。)がっかりしたら、集中力が低下してきました。霧も
出てきて何度も眼鏡をぬぐいます。下北のバイクコースは車両通行止めというわけでは
ないので、ときおり車とすれ違います。トラックなどがやってくるとびっくりします。
景色はずっと両側を樹木で囲まれた状態でかなりたいくつです。応援もありません。私
は眠くなってしまい、マーメ2号が写真を撮ってくれているのにも気がつかないほどで
した。ちなみにゼッケン540の女性が後半常に私のそばを走っていたのですが、私はて
っきり20代の若いひとだと思っていたのに後で年齢を見てみたらなんと48才、やはり相
当疲れていたようです。そんな感じで長かったバイクもやっとゴール、5:31:44(410位
)もかかってしまいました。参った、参った。
ようやくランスタート。思ったより足が軽くて走れそうです。ランスタートして2kmく

いはゴールに向かう上位選手たちとすれ違います。女子1位と思われる村上純子選手を
見かけたと思ったらすぐに滝川さん登場。びっくりしました。「滝川さん、すごいじゃ
ないですか!」「平井さんがすぐ前だよ。」その声にやる気になり、まじめに走ります
。6〜7kmくらいでしょうか、平井さんに追いつきました。平井さんは後から自分が来た
のでびっくりしたようでした。さらにちょうど10km地点でマーメに会いました。マーメ
はサドルにトラブルがあり、バイク終盤思うように走れなかったようです。またランも
屈伸などをしており、調子わるそうです。16kmくらいのエイド前で関谷さん発見。「何
してんだ、こんなところで」とお叱りを受けます。18kmのエイド前でマーメ2号に会い
ます。「松野さんが少し前」の情報、もうひとがんばりだ。しかし最後の長い登り坂に
も松野さんの姿は見えず、追い上げもここまででした。ランは1:59:07(175位)、総合
7:54:11(338位/完走470人)でした。スイムは不満、バイクは実力通り、ランは走れた
と思います。全体としては満足しています。
ゴール後、すぐにバイクを箱詰めし、完走パーティをパス、宿に帰り、ごちそうをいた
だきます。食事後はすぐに寝てしまいました。
翌26日、会場でリザルトをもらい、JR三沢駅近くの古牧温泉でのんびり。午後の飛行機
で東京へ。楽しい旅でした。これもクラブのみなさまのおかげです。どうもありがとう
ございました。また、レンタカーをずっと運転して下さった中村さんと松本さん、どう
もありがとうございました。