私、溺れました! (還暦)

 女に溺れる歳ではございません。野尻湖で溺れてしまったのです。
スイム、423名のいっせいスタート。久しぶりにバトルのなかの人
となり、アノヤロウ、コノヤロウと頑張ったのがいけなかったようです。
息苦しくなって、平泳ぎにしたのですが、息が収まりません。ウエッ
トスーツが胸を押さえつけているように感じるくらいでした。

下北での上野さんは、溺れた後(?)平泳ぎのまま平然と2km泳い
だとの故事を思いだし、平泳ぎを続けようとしたのですが、かえってつ
らく、ブイにつかまって休むことにしました。

多少落ち着いたところで、クロールでゆっくり泳ぎだし、なんとか38分
弱でゴール出来ました。あまりありがたくない経験でしたが、これで
他人が溺れたとの話を聴いても笑っていられなくなり、人間としてひと
まわり成長しました(?)。

野尻湖には3回目の出場でした。1.5−45−16kmと変則距離のレ
ースで、バイクとランコースがタフなレースと言われています。競技説
明の時、「このバイクコースを完走できれば、どこのトライアスロンのバ
イクコースでも完走できる。」と言っていましたが、これは大げさです。

朝7時に上小牧先生と自動車で出発し、途中事故による交通止めが
あったのですが、12時頃には、野尻湖湖畔のいつもの食堂でビール
ともつ煮込み、カツ丼を食べていました。それから、車検、説明会、
酒屋でビールを買ってと、いつもの松岡師匠ゆづりのパターンです。

翌朝6時起床。夜降っていた雨もあがったようです。

スイムは、3角形のコースを一周するのですが、スタート直前まで霧が
かかっていてブイが見えず、こんなこともあるのだと変に感心している
うちに晴れて一安心。水は、下に潜って監視しているダイバーが見え
るくらいの透明度はあります。

バイクは、フラットなところがほとんどない一周15kmを3周するのです
が、けっこう面白いコースと言って良いと思います。 ジェットコースター
のようなところがあったり、崖あり転落注意の標識があったりします。

ランは、野尻湖のある盆地から外側に急斜面を登って出ていって、炎
天下の畑の真ん中を走るのですが、アップダウンが多くてとても記録
など狙えるコースではありません。

この大会には60歳以上のカテゴリーがあって、14名が参加していま
した。あの有名な中尾の爺さん(75歳)、林の婆さん(67歳)なども
頑張っていました。遠くから見ると、とても歳に見えない姿勢の良い
年寄りたちでした。

結果は、男子は井出晋一選手が優勝、女子は竹内淳子選手が優勝
で、2位は別の若林さん(静子)でした。

定宿は、レイクハウスという湖畔にたつペンションです。夕日を見なが
らの夕食は豊かで、クラシック音楽がバックにながれて優雅なもので
す。

来年、一緒に参加しませんか。