IRONMAN CANADA 完走記 (社長)


アイアンマンカナダを完走しました。16:51:01・・1462位カテゴリー115/139でゴールテープを切る事ができました。
現地時間1998.8.30日PM11:51:01

長い一日でした。朝7時大砲の号令でスイムスタート。遥かかなたの第一変針点が、見えません。目印の赤いブイを目でおいながら完走をめざしてバトルをさける為に大事をとつて列の後ろ砂浜からスタートです。トツプの選手達は、水しぶきあげて泳いでいきます。
水温20度位で冷たくありません。沖からの帰りは、気球を目印に砂浜へ戻ります。
上陸地点手前の、湖底は、大きな石ころだらけで、足のうらが痛くて走れません。
1:16:25秒でスイムをおえて今度は、バイクです。スタート前のセッテイングでパンクしてしまつた。
のりずけをしないで交換したタイヤを気ずかいながらバイクスタート。初めてのフル、松野さんのアドバイスで初めにとばさずに1分間90回転をめやすに、ペダルをまわす。たちまち町中をすぎて15KM位で、山口君に抜かれる。まわりはハゲ山ばかりでアツプダウンのあるコース60KM地点から長い登り坂。途中スタートから70KM位のエイドステイションで腰が痛いのでおりてバンテリンをぬつていたら松野さんの声。水・・・「英語」でいつている。給水して元気に坂を登つていきました。俺も、あとをおいかけたが、すぐに、見えなくなる。強い向風。
暑。乾燥した空気。デコボコ道。長い登り坂。70KM位スピードがでる長い下り坂。アンバランスと書かれた救護車のサイレン。完走のプレツシャーをのせて、俺のバイクは、ベンデクトンの町中へ帰ってぃた。ランを走っている選手が見える。トツプ選手は、8:54:42でバイク、スイム、ランをこなしてゴールしている。バイクタイム8:08:55であがりすでにスイムスタートから9:30〜すぎている。
PM4:30位で、まだ明るく強いひざしがつらい。ラン用ウエヤー「鉄人シャツ」ランパンに着替えてランスタート。制限タイムまで7:30分ある。ラン終了まで所用タイム9時間を予定していたので30分オーバーしている。歩かない事を目標に走りだす。
止まらなければ、いつかは、ゴールにたどりつけると、自分を元気ずける10km地点を過ぎたあたりから、右足が痛い、痙攣をするので、バンテリンを塗ってマッサ−ジをする、手がベトベトになる、何度も止まってまた塗る、止まっていると伴走車から、「だいじょうぶか」と声がかかるので、ガッツポ−ズで走り出すしかない、が、すぐ歩いてしまう。
10km位の地点から松野さんが元気に戻ってくる、私は、かけたり歩いたり、ほとんど歩くだけになる。
14km位で山口君に会う、「折り返し地点までは、まだまだです」の返事にがっかりする鈴木君とは会っていない。
エイドステ−ションのチキンス−プがうまい、水やスイカを補給するが固形物は喉を通らない、右手の湖面の後ろの山に日が沈み始める、pm8時ちょっと前に21km地点でハワイのカウマンに抜かれる前から上田さんが歩いてくる、「12時迄4時間あるから、歩いても制限時間でゴ−ルできるよ」と元気ずけてくれる。
折り返し地点でスペシャルバッグを受け取りオレンジを食べてTシャツを着る、日が暮れると肌寒くなる、歩いているので寒いのだろう、走りたくても足が痛くて走れない、下りになると特に辛い、止めたいと、思ったりした。
車に乗りたいが、もう一人の私が「鉄人になりたいアイアンマンになりたいと、頭の中で言ってくる、ロ−カルが応援してくれる、ゼッケンナンバ−を見て、新聞で名前と国名を探して、「FUMIAKI、HIRAIグッドジャップと、しょっちゅう、声がかかるのですが、レ−スを終わって山口君に聞くまで私は、グッドジャップと言われているとっていて、馬鹿にしていやがると思って走っていました。
   本当はグットジョブと言っていて、良い仕事をしたねとか言う意味らしい。
30km地点位のエンドステ−ションで、時間を尋ねると10時と教えてくれました、私は、度が入っていないサングラスをしていたので、時計はしていても見えないので、周りの人に教えてもらっていました。
それから2時間はバンテリンを塗りながら、鉄人になるんだ、アイアンマンになるんだ、練習してカナダまできてアイアンマンにならなくてどうするんだと、つぶやきながらグッドジャップと勘違いしている声援を聞いては、、バカヤロ−と言ったり、アイアンマン、アイアンマンと声に出したりして走りました。
ペンディクトンの町の上空だけが薄っすらと明るくなっていますが、時折車が通る他は、真っ暗です、発光スタックを右手に、左手にバンテリンを持って走りました。町へ入ると、英語で応援してくれる、時間の事も言ってくれてるらしいが私には分からない、私の走りからしてして、タイムオ−バ−かもしれない、周りでは歩いている人が目立つので、タイムオ−バ−かも知れないと思いながら、それでも完走目指して少しでもタイムをちじめようと走りました。
メインストリ−トに入ると交差点に座って応援していたロ−カルのママさんが、子供の手を引いて道路に飛び出してきて、男の子の手の平と、私の手の平を合わせた、後でママさんは私にハグをしてくれました。
周りの声援の様子から、まだ時間が残っているのかと思って、時計を見る努力をするが見えません。
   ホテルの前は応援者がいっぱい、松野、山口、鈴木みんないるはずですが、分かりません、カ−ブを左に曲がると、ゴ−ルゲ−トが目に飛び込んでた、11:50間に合ったんだ、アイアンマンになれたんだ、サングラス」をはずしてバンザイ、ガッツポ−ズでにっこりゴ−ルしました。
涙は出ませんでした、あのサングラスはどこへ行ったのかなくなってしまいました。
一緒に練習していただいた、横浜鉄人クラブの皆さんありがとうございました。