戸狩300キロバイク (マツ)

夏休み、昨年からの課題であった横浜〜戸狩、300キロバイクに挑戦した。昨年の夏休みは佐渡の2週間前だったので勇気なく断念した。今年は幸い?に佐渡もオロロンも落選し、下北でトライアスロンシーズンは終わり。300キロバイクの環境は整った。一緒に行ったのはXAXの川島さん、当初、平井さんも行く予定だったが、直前に風邪を引き断念。平井さん、渡辺さん、佐藤さん(XAX)達はすでに昨夜、車で戸狩に到着していて、ついさっきまでビールを飲んでいてご機嫌だったらしい。早朝4:30に西谷モービルGS(保土ヶ谷区)をスタートして平均時速25キロで走って、およそ2時間に1回15分の休憩をとり、昼食休憩は30分、計14時間、18:30に到着という目論見でいたが、これはあくまでも理想であり、夢のまた夢でした。

コース説明 国道16号で入間まで行って(58キロ)
      国道407号に入り熊谷まで行き(この間40キロ)左折
      国道17号で高崎まで(この間43キロ)左折
      国道18号で碓氷峠を越えて長野まで(この間132キロ)、
      長野から戸狩は飯山街道(国道117号、27キロ)
      合計の距離はぴったりの300キロ

この時期、朝の4:30はまだ薄暗い。私たちは少し明るくなりかけた4:50に西谷モービルGSをスタートした。出だしは快調だった。車は少なく、涼しい、先は長いのでゆっくりと走り、最初の1時間で進んだのは23キロだった。しかしこのペースでは遅い。後半のペースダウンを考えるともう少し速く行かねばと時間を計算し、ここからはリラックスを意識しつつも少しスピードアップした。2時間15分行ったところで1回目のコンビニ休憩をとった。(42キロ、昭島市)トイレに行って食べ物、飲み物を買ってコンビニから出てくると10分経過、食べて飲んで、ボトルに水を入れたりしていたら20分を超えてしまった。休憩は予定の15分では納まらなかった。埼玉県入間から熊谷へのショートカット国道407号に入ってからは順調にいつもの練習と同じくらいの速さ時速30キロ前後で気持ちよく走れた。熊谷で17号に入って2度目の休憩、もうすでに97キロ走ったが、まだ203キロ残っている。10時を過ぎるとだんだん暑くなってきた。高崎までは向風できつかった。なぜか埼玉県は路面が悪かったが群馬県に入ると良くなった。(政治力の違いか??)高崎で左折し、18号に入った。道路は徐々に上り始める。熊谷から1時間半ほど走っているのでそろそろ休みたいところだ。時間も11時を過ぎてもうすぐ楽しいお昼、ここまでくるとお昼はやっぱり峠の釜めしと思い、飲み物だけの小休憩をとって釜めし屋まで頑張ることにした。釜めし屋までは20〜30分と思っていたが思いの外遠くて小1時間かかってやっと到着した。横川おぎのやドライブイン到着12時36分、走行距離163キロ。定番の釜めしを食べてたっぷり1時間の昼休みをとった。長野新幹線開通により横川駅名物の駅弁売り風景はなくなりますが、ここおぎの屋のドライブインは満員の盛況でした。
さあ、いよいよ本日のやま場、碓氷バイパスを上る。暑い、8%位の上りが延々と続く。途中売店もなければ頂上までの距離表示もない。(もっとも車の人達には関係ないか??)道路標識は長野まで100数キロというあまり考えたくない情報ばかりで役にたたない。上り切ったら後はずーっと下りだ!の合い言葉でとにかく頑張った。やっと標高900mの標識があった時はうれしかった。やっと頂上が見えたと思ったが、標高1000mを過ぎても頂上はなくて標高1100mを過ぎてやっと頂上に辿り着いた。少し下った料金所横の休憩所で一休み。走行距離はちょうどアイアンマンディスタンスの180キロでした。腹ごしらえして休憩したとはいえなんたって163キロ乗ってからのこの17キロのヒルクライムですからきついのなんのって半端じゃなかった。疲れた。時間は3時を過ぎて明るいうちに着くのは絶対無理。もう180キロやったし、もう少し行けるところまで行って200キロを超えればもう満足だ。と弱気になり、場合によっては車で迎えにきてもらうことも期待して宿に電話をすると平井、渡辺、佐藤(XAX)さんの3人がわれわれを迎えにバイクで長野へ向かったという情報。そして女性陣はテニスへ行っていて留守。嗚呼やっぱり最後までバイクでいくしかないと覚悟を決めた。
碓氷峠を過ぎたら下りと思っていたのにまだ中軽井沢までは上りで、その後やっと下りになった。小諸を過ぎて上田あたりまでおよそ30キロは下りだった。ここで元気回復、今まで遅れ気味だった川島さんも復活した。上田で休憩していると雨が降ってきて少し寒くなった。宿に電話をすると10分ほど前に平井さんたちから更埴にいるという連絡があったとのこと。上田と更埴とは約20キロの距離だ。会えるかもしれない。今215キロ、ゴールまではあと85キロ、5時を過ぎた。とにかく明るいうちに距離を稼ごう、ラスト40キロをきるところまでは頑張ろう、平井さん達に会えるかもしれないと思って雨の中を長野に向かった。雨はひどくならず直に止んだ。一雨きて涼しくなったので疲れてはいるが楽になって脚は動いた。自分の身体もなかなかやるものである。更埴市を過ぎたが平井さんたちには会えなかった。多分暗くなるから引き返したのだろう。しばらく進むと前方に長野の街並みが見えてきた。6時半を過ぎたころからだんだん暗くなってきた。もうすぐ真っ暗になる。距離は250キロを超えた。もう少し、260キロまでいったら休もう、と思つつこいでいると、前方にバイクジャージで手を振っている人が見えた。佐藤さんだ!渡辺さんもいる!!うれしかった。もう会えないとあきらめていたら、ここであえるとは!暗くなるし、ちょうど心細くなってきたところだった。平井さんもすぐにやってきた。途中でパンクしたので地元のバイクショップでスペアタイヤを買ってきたとのこと。やったねー!すごいねー!の言葉にまたまた元気回復!!コンビニで最後の休みをとり戸狩まで33キロの最終ステージが始まった。佐藤さんを先頭に5台のバイクが夜道を走った。飯山街道は街灯もあまりなく真っ暗闇だ。車の少ないのが救いだった。私は3番手を走った。今までずっと先頭を引いてきたので平井さんらの先導は本当にありがたかった。もうすぐ300キロを走破するのに身体は早朝から走りつづけてきたとは思えないほどよく動いた。きっとみんなと会えたことで気持ちがハイになって、脚も動いているのだろう。ラストのラスト、戸狩スキー場の急な上り坂も最後と思うと難なく上れた。横浜から300キロ!16時間29分かかった。午後9時20分戸狩到着!!

第1ステージ:横浜〜入間 42キロ  1:53:02 休憩22:42
第2ステージ:入間〜熊谷 55キロ  2:10:35 休憩27:31
第3ステージ:熊谷〜高崎 45キロ  1:43:41 休憩11:12
第4ステージ:高崎〜横川 21キロ  0:57:26 休憩64:02昼食
第5ステージ:横川〜碓氷峠17キロ  1:02:06 休憩39:33
第6ステージ:碓氷峠〜上田35キロ  1:23:23 休憩34:52
第7ステージ:上田〜長野 41キロ  1:29:51 休憩+2キロバイク 36:24
第8ステージ:長野〜戸狩 42キロ  1:54:56