2016-8-7 | アンコールエンパイア マラソン ツアー | サブロー |
アンコールワットは一度行きたいと思っていたので、フルマラソンがあると聞き参加した。
暑いことは間違いないであろうから、記録より観光が主役と思って出発した。
8月5日成田発。夏休みでカンボジアツアーとしては少し高めの料金のせいか、クラブツーリズムのツアーは10人だけ、40代の夫婦、30代の女性以外は
全員暇なおじさん、おばさんでした。
朝の便でハノイ乗り換え夕方シェリムアップにつく。夕食で打ち解ける。
6日は下見を兼ねて郊外の遺跡を巡る。
アンコールワットとアンコールトムの名前は知っていたがそれ以外にもたくさんの遺跡が半ば朽ちかけてはいるがたくさんあることは知らなかった。
アンコールトムは往時巨大な街でその中には大きな遺跡がたくさんある。
マラソンは7日、スタートは4時30分の予定。
暑さを避けてまだ真っ暗の中でのスタートで、ライトの用意を勧められたがなくても何とかなるであろう。
ホテルでおにぎりを3つもらい4時前アンコールワット入口のスタート地点につく。
フルマラソンは500人くらいで混雑はない。急にスコールがありテントの下に隠れる。
この時期は雨季の初期で雨は想定内だが結構な雨である。幸い10分くらいで上がりスタートを待つのだが、一向にスタートする気配がない。
何の案内もなく予定時間は過ぎる。近くのオーストラリアからの男性と話す。
ケアンズに行ったと言ったら彼は来年の長野マラソンに行くといっていた。
長野は私の生まれたところと言ったもののコースとはかなり遠い。
5時すぐにようやく雛壇に関係者と思しき一団が現れた。
どうやらお偉方が寝坊して遅れたようだ。
後で観光大臣と判明し遅刻常習者とのこと、愛人宅にいたのかは知らない。
ありがたい話を英語で始めた。内容はよくわからないが欧米人を中心にブーイングの嵐となり、当然私も加わった。
5分くらいしてat last と言ったときブーイングは最高潮に達したがそれにもめげずそのあとも3分くらい話は続いた。
旅行中最も面白かった瞬間であった。
5時10分頃スタート、少し明るくなってきた。
その分最後が暑くなる可能性があるが当座は助かる。
シェリムアップに向かい南下、最初の5キロくらいだけは右側がランナー専用であったが、それ以後規制は全くなし。
キロ6分のペースで走る。
7キロで川を渡ってUターンし別の道を北上、市街地を抜けると茶色い水が溜まった流れのない川に沿った並木道に変わる。
30代位のフランス人の男二人と怪しいフランス語で挨拶する。
この辺りは新興の開発地か、工事中の建物も多い。朝の雨のせいか曇りがちで暑さはほとんど感じないし、風はない。晴れ男を自称する私だが、絶好条件男と改めたい。
19キロで大きな池が現れ池を超えたところで右折、東に向かう。
この辺りは田園地帯で田植えが終わったばかりの水田が多い。
日曜だが近くに学校があるのか制服を着た小学生から中学生の団体が次々現れハイタッチしてくれるがとても全員はできない。
ポルポトの虐殺で老人はほとんどいない国でその代わり子供はたくさんいる。一家に7,8人は当たりまえらしい。日本の大正時代と同じか。
キロ6分のペースは変わらないし苦しくはない。気温は30℃前後で暑いことは暑いが、日差しがなければ大したことはない。
エイドはミネラルウォーターがふんだん、バナナもあり十分、トイレは少ないが男はその辺でも可能、観光地では地雷の心配はないそうだ。
25キロで折り返し先ほどの池に向かう。水たまりを避けながら走る。先ほどのフランス人にまた会いかみ合わない会話、
年を聞かれたと後で気付いたが頓珍漢な返事をしたようだ。
彼らは先行し、今度は40歳くらいの白人女性としばらく並走。どちらからときいたがギガーランドとしか聞こえない。
怪訝な顔をするとベルギーの隣というのでようやくNETHERLAND と判明した。
ドイツ語はと聞かれたのでIch nicht spelen Deutsch と答え後は英語で会話、彼女は少し疲れて歩きそうなので私はこのままキロ6分で最後まで行くつもりといって先行した。
池につくとそのまま直進しアンコールトムを目指すが、この辺りから苦しくはないがあきらかにペースが落ちキロ7分くらいになる。
日差しが出てきたがトムの中は木が多くさほど気にならないがペースは上がらない。
昨日観光したトムの中心バイヨンを横目で見て39キロ、この辺りでさっきのオランダ女性に追いつかれてしまった。
これが刺激になって6分30秒くらいにペースが上がった。
象に載っている人がいる。後で乗ってみたい。南大門をくぐりアンコールワットを囲む堀を渡ればもう少し。
4時間23分9秒でゴールした。
暑い中昨年より30分以上改善した。ステロイド治療で筋肉が柔らかくなったせいかも知れない。
サブフォーは無理だが次回は4時間12分で走りたい。
直後オランダ女性もゴール、ご主人が待っていて記念撮影。
日本人はそれほど多くなく香港、中国系、ヨーロッパ人、オーストラリア人などが多く、アメリカ人は距離のためか歴史的な影響か少ない印象であった。
ホテルで一休みした後、オプショナルツアーに行かなかった人を誘いトゥクトゥクというバイクをリヤカーで引く乗り物で象に乗りに行った。
クッションがよく乗り心地は悪くはない。
象の出番は午後は3時かららしく少し待ったが予約などはなくのんびりしたもの、近くを10分ほど歩いただけだったが十分楽しめた。
夕食はアブサラダンスというのを見ながらでセンターは美人だった。
9日は早朝アンコールワットからの日の出を見に行きいい写真がとれた。
朝食後改めてアンコールワットの中を観光。どこの国の王様も大きなものを作りたがるようだ。
そのあと木が遺跡に絡むので有名なタブロムなどを見て観光は終わり。帰りはハノイ乗り換えで帰国した。
コースは平坦でそれほど暑くなく、アンコールワット観光に興味があればお勧めします。