2015-10-10 IM ワールドチャンピョンシップ ハワイ KONA 2015 32(mitsu)
Road to Kona 1 プロローグ

2014IM MalaysiaでAge優勝して、2015 IRONMAN World Championship出場権利をGet、5-7月は順調に練習消化出来、8-9月は練習強度を上げてピークを10月10日に持って行くつもりでしたが、

8月12日宮ヶ瀬、ヤビツからのバイク練習帰り、藤沢・用田のバイパス片側2車線下り信号(すり鉢状に成っている)坂の惰性で走行、
信号進入時に対向右折ラインに白い車を目視、2-3秒後に車の右フロント部分がバイク中心部フロントメカ上に衝突、10m位飛ばされ、交通規制の黄色いプラのドラム缶に背中から激突。

右膝下の筋肉がズタズタに成ってピクピクしているのが見え、絶望感で一杯に成りました。
加害者は84歳で自分を全く見ておらず、時速4-50kmで自分を跳ねた後、
ノーブレーキでそのまま60m行きすぎたと、事後の警察調書時に聞きました。

幸い老人の後続車の男性が警察、救急車呼んでくれ、証人にも成ってくれました。(老人は車から降りてこず)藤沢市民病院に搬送、
MRI後、緊急オペで左ふくらはぎは人工皮膚移植、縦30x8cm,何針縫ったか不明、左ひざ10針、右手2針、右足肉離れ、頸椎捻挫、打撲多数。
右足ギブス。先生いわく2週間後に皮膚移植の再手術、幸い神経、靱帯、骨には異常無しでしたが、この時点でハワイは最悪応援になると覚悟しました。

 翌日、国立医療法人横浜医療センターに転院。レースに出場予定だと話したら、

一週間後にギブス外してシャワー可、松葉杖歩行リハビリ開始、動かせない右ふくらはぎ以外はCompexで筋肉維持に務めて、

 松葉杖無しで歩けるように成った3週間後よりチューブ、

 9月第1週よりローラー&Jog開始、水泳の許可が9月10日過ぎでした。
 スイムは岩○さん麻○ちゃんのGrad5&Lapulemの海練習で、
 最長6.1km泳含め20km、バイクは大観山2回の900km,ランは20X2,25X1の150km。

絶対にレースは無理との診断でしたが、医者いわく驚異的
回復力 (動物なみと言われました)でレース前には、皮膚移植無しでほぼ傷口は塞がり、レース出場の許可も出て、


10月6日Konaに旅立ちました。















Swim

今回は無理をしないで完走目標なので、緊張感も無く7時間熟睡出来ました。

同宿の狙っている方は、前日からかなりテンパっておりました。
朝3時半起床、Immmyとお父さんが作ってくれた。おにぎりと味噌汁で朝食、ナンバーリング、バイクセッティングを終えて、一時コンドミニアムに戻る。
近いって最高です。

スイムではカーフ・コンプレションが禁止なので、傷口に防水パッドを貼る。空もそろそろ明るく成って、Proスタート、

我々も入水、スタート・ラインへ。
安全を優先して何時もインでは無くアウト前から20番位で待機。何時もながらのいきなりの号砲でスタート。
最初のバトルを交わしながら、本流へ斜めに泳ぐがやはりかなりロスしているのが判る。合流してからも、バトルを避けて外側を泳ぐ。

 ドラフテイングが出来ないので、速くは無いけど呼吸も疲れもない、この場所に戻って来たことに感謝しながら泳ぎます。

Royal Kona Resortを左に見える頃になると少しうねりますが出てきたが、毎週の海練のお陰で問題無いレベル。

折り返しの船が見え、周りが混雑してきた。上手く人をかき分けながらキックはあまり打たずに、心拍を上げない用に淡々と泳ぎます。
折り返して中程で15分後スタートの女子選手に抜かれ始め、ラスト500m位ではぐっちゃくちゃで結構なバトルです。
女子選手は男子の大群をぬくのが大変そうでした。Pierに上がって時計を見るがタイムが判りません。シャワーを浴びてトランジッションへ。



Bike

T1で傷口のパッドを交換、出血は無いが少し血が滲んでいるが問題なし。
カーフ・コンプレション、アーム・カバー、首に「ひんやりくん」を巻いてスタート。
大○さん、や○君にメンテしてもらったが、3Tステルス80に10速スプロケット入れせいか?中4枚が使えないのは判っていたので、上りは軽いギャーでくるくる、下りはトップか2枚目を踏んで行く、
3週間の練習ブランクで時速5kmは落ちて入るのは判っている、焦らずに無理をしないで淡々走ります。

当然このスピードではバンバン抜かれます。最初折り返し前に堀○さん、QK手前で鶴ちゃんにも追い越された。

Palani rd.はインナーxロー、山○パパ、岩○さん、鎌○君、弘○君達にパワー貰ってQKへ。

軽い追い風の中をサイクリングペースで走ります。ワイコロアを過ぎ、港の手前でProとすれ違い始めます。

 殆ど観客状態で眺め、この地で走れる事に感謝の気持ちが一杯に成りました!

港を左折してアップダウンを幾つか走り、Hawiの上りに入ると霧雨が降っていい気持ちです。
向かい風はあるが、此まで踏んでいないせいか?そんに辛くは無く呆気ないほどに折り返し、下りは時折山の切れ目から吹く突風に気をつけながらDHポジション、アウタートップでぶっ飛びます。

 上りで抜かれた人たちを殆ど抜きます。港の手前でIronmammyにすれ違い声をかける、バイクは調子良さそうです。

港右折からは、お約束の向かい風、上りはインナークルクル、下りも回さないと30km出ません。気温も上がり水を被り身体を冷やします。
アームカバーと「ひんやり君」のお陰でオーバーヒートしないで済みました。

補給はGUを一時間に一本、Red Bull2本、Expoで買った塩を30分に一回摂取、水分はカーボショッツで飲み過ぎないように注意して走ります。

前半追い込んでいないせいか?痙攣も無く、後はただひたすら我慢の走りでバイクFinish!


Run

T2で時間を見ると8: 40かかっている、予定より一時間40分位
遅いが、後8時間有るのでこの時点で完走出来ると確信。

 2005にKonaに来てから毎年挑戦したが叶わず、2015IM Cairnsに向けて練習中の3月にRun後に心臓疾患で倒れ、数日ICUで頑張って永眠された友人カンレキさん(74才男性)の喪章を付きゼッケンを付けた。

 (Cairnsでは仲間が彼のゼッケンと写真をバイクに貼って走りました。)

シューズを履いて立ち上がると”みつさ~ん”と声かけられ振り向くとGoくんだった。
バイクで潰れましたとの事、時間はあるから絶対に完走できるよ。
完走しないとOK'z親方達と飲めないよと励まして、ランへ。最初の予定通りkm7分でAidとPalani rd.のキツいところ以外は歩かないと決めてスタート。
バイクで頑張らなかったせいか思ったより足は動きます。
 少し腰は痛いがYoko-san&Nao-sanに教わったピッチ走法で体幹を意識して走りる。もう4時過ぎだが今年のKonaはまだまだ暑い!

Aidではスポンジと氷をお腹と背中に入れて身体を冷やす、まるで妊婦みたいで写真は欲しくないなと思いました。

 Alii Drive沿いは応援で一杯です。途中で堀○さんとエールを掛け合いながらすれ違う、彼は1時間位先行している。

 折り返しのKona Makaiの前辺りで同じAgeの村○さんが歩いてる。
 歩いてでも完走できる時間だからから頑張れと声をかけた。

 Palani rd.の下でIronmammyを確認、自分にも言い聞かせる用に”辛抱辛抱”と声をかけた。

Palani rd.上りのキツいところで歩いていると、日本応援団が凄い盛りあがりだ、QK手前で麻○ちゃんが併走してくれ、パワー貰ってQKへ。

 兎に角、Aid間1 マイルはひたすら耐えて走ります。
今回は塩とBCAAをジャージのポケットに入れて他は何も持ちません。AidでGU,コーラ、レッドブル摂取。

暗くなりなり始めたので、ランプを持った若い女性の後を付いていきます。

 この頃からカンレキさんと一緒に走っている感じがしてきました。あの女の子に付いてけと言われるみたい。

エナジーラボを下り、Special Aidで堀○さんに貰った梅干しを食べたらすっきり!

 QKに上がると後少しだから歩くなとカンレキさんが声をかけて来たり、自分がカンレキさんKonaの町が見えてきたよと応じたり本当に話して一緒に走っているようでした。

Palani rd.下りAlii Driveの観客に’Good Job!'と声をかけられ、ゴール手前では皆とハイタッチ。

ゴールでは喪章の付いたゼッケンを上に掲げてFinish!

Swim 01:28:31 Bike 07:03:16 Run 05:35:15 Total 14:27:12
タイムはワーストでしたが楽しく走れました。










PS.

事故後3週間歩けない自分を病院送迎等、介護してくれた奥さん、
10/10にレースがあると言ったら最善の治療をしてくれたドクター、
保険やメンテでお世話になった大○さんとや○君、
針治療してくれたタケさん、
励ましてくれた隊長はじめ横鉄の皆さん、
元気付けてくれたOK’Z親方、
堀○さん、Ironmammy,
ピッチ走法の指導してくれたYoko-san&Nao-san,
海練で鍛えてくれた岩○さん、麻○ちゃん、

皆さんのお陰でスタート・ラインに立て完走出来ました。Many Many Thanksです。32



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