2015-9-12 第31回 メドック マラソン(フランス ボルドー地方) サブロー

31回メドックマラソン
                  
早朝ボルドーのホテルを出たときは夜来の雷雨が止まず土砂降りに近かった。

イギリス人がジーンケリーの 雨に唄えば を歌っていたので、八代亜紀の 雨雨ふれふれ で対抗した。

晴れ男を自称する私としては止むことを信じるしかない。

スタートのポーイヤックまではバスで約一時間。半ばを過ぎブドウ畑が目立つころから雨は止みはじめポーイヤックについたころには晴れ間も出てきた。
気温は23度前後、猛暑の年もあったようだがやはり私は晴れ男。
この大会は全員仮装をする決まりになっていて今年のテーマは正装ということで見ているだけでも飽きない。

日本人は300人近く参加しているそうだが、団体でハッピのグループが目立つ。
バンカラ学生、船員、ベリーダンサー、山賊、股旅などなど。
私は漫画アキラにちなんだ服を作って参加したが、周りが派手で目立ちそうにない。

フランス人のほか歴史的につながりのあるイギリス人が多いようで、ユニオンジャック、スコットランド風、も目立つが一番目につくのが女装である。
中には裸に近い人もいる。トイレは少なめで行列は長かった。

 ジロンド川沿いの道をうずめた一万人近くの参加者、空中サーカスのアトラクションがスタート地点の上で上下している。
走り出すまで9分ぐらいかかったが、走り出しても道が細くスピードは上がらない。ワインやグルメが出る大会として有名なマラソンで、タイムは狙っていないから構わないが、キロ7分前後で走ることとなった。

まずは市街から北上し10キロくらいで南下して市街に戻るコースで、ワインは20か所くらいで出るようだが、最初は3キロ過ぎ、
後でわかったが5大シャトーの一つ、ラフィットロートシルトだったようで黒山、ではないいろんな色山の人だかりで断念した。

コースはほとんどがワイン畑に囲まれた道で、舗装されているがところどころ畑の中の非舗装の道もあり、ワイナリーの中のきれいな庭園もある。
なだらかな起伏もあるが気になるほどではない。
ワインはグラスに少量ずつ入っていて人気のないところではグラスがたくさん並んでいるので、その気になればいくらでも飲めるが、それほど酒の強くない私は7,8か所で一杯ずつくらい飲んだ。一か所はビールも出た。全部でワインボトル半分強くらいか、時間をかけて飲むので酔った感じはなく記録にもそれほど影響しなかった。

後で聞いたら2,3本分飲んだという人もいた。
エイドは充実していて、コーラ、ババナ、フルーツ、菓子、パンなどそろっていた。
トイレはあまりなく女性もその辺やワイン畑の真ん中ですることになっていて、わたしは少し木立のあるところで済ませた。

相変わらずピッチは上がらない。同じツアーの人を数人抜いたが7分前後のペースのままである。
20キロでポーイヤック市内に戻り今度は市街から南に向かいまた市街に戻る、全体としては8の字のようなコースである。
このあたりから雲行きがあやしくなり、雷鳴が聞こえるようになった。25キロ過ぎから雨が降りはじめついには本降りとなった。
私には涼しくなってちょうどいいタイミングだったが、衣装によっては雨で重くなり大変な人もいたようだ。

30キロ過ぎからおそろいの天使風の仮装の30代くらいに女性二人となんとなく一緒に走り、片言のフランス語と英語で話をした。
ボルドーに住んでいることくらいしか分らなかったが、人と話すとなんとなく元気が出るのは私だけではないだろう。まして若い女性なら。5キロくらいは伴走したと思うがエイドで見失った。

雨は上がった。生ガキとステーキが出るはずだがなかなかでない。沿道のバンド演奏の曲がちょうど終わったので、ミュージシャンの片割れの私は思わず拍手をしていたく喜ばれた。

生ガキは39キロで出た。小ぶりだが数は多く7,8個食べた。それから1キロでステーキ、といっても食べやすく小さく切ってあるが、も出た。

ウエアの後ろにAKIRAと入れたので、何人かにアキラと応援してもらったが期待したほどの反応はなかった。

市街に向かう下り坂で少しペースを上げたがすぐに前のペースに戻る。41キロで棒付きのアイスをもらう。ゴールはなかなかつかない。

GPSでは42キロになっているが少しずれているようだ。ゴールの時計は5時間にならんとしている。

ラストスパートをしたが2秒オーバーした。ネットでは4時間51分くらいのはずだが、正式記録は4時間55分3秒だった。最後まで7分弱のペースだった。

ゴールするとメダル、箱入りのボルドーワイン、コップをもらった。コップはそこでビールを飲むためであったが、私は失念してしまった。
これだけはこころ残りだ。

ストレッチしながら歩いていると伴走してくれた女性に会い記念撮影をした。いい記念になった。

 私の利用した旅行社のツアーには40人ほどが参加した。マラソン派ワイン派半々くらいで、マラソン派はおじさん世代、ワイン派は若い人が多かった。

マラソンが初めての人も多かったが、全員6時間半で、少しおまけの人もいたようだが完走できた。

打ち上げはむろん無論ワイン飲み放題だったが、テーブルワイン風で美味しいとは言えなかった。美味しいのをゆっくりの方がいい。




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