2010-9-52010佐渡国際トライアスロン大会(Aタイプ) 完走記ヨッシー


SWIM      3.8km   1:21:41
BIKE    190  km   7:27:57
RUN      42.2km   5:39:47
 計     236.0km  14:29:25(総合356位/590人、男子336位/551人、45-49男子70位/110人)

<最初に>
 昨年に続き、佐渡Aに参戦した。天気は雲一つない快晴(?)、海は「ぬるま湯」状態。午前中から気温も上昇、日が落ちても暑いままで、まさに灼熱地獄の中、やっとの思いでゴールにたどり着いた。

 記録は、昨年にくらべて、BIKE、RUNが悪く、トータルで13分遅いにも関わらず、総合順位は72位上がった。この暑い環境下、参加者は皆、苦労したんだろうと思う。昨年は明らかに、RUNの最後に潰れてしまったが、今回は、これまでのレースの中で、最も過酷な環境で、最後に元気に走れて、本当に良かったと満足している。

<SWIM>
 朝6時にスタート。水温28度とぬるま湯状態、脱水が心配されたが、昨年同様、水面は「べた凪」で、一安心。遠浅の浜をギリギリまで歩いて進む。前方のスペースが出来て、泳ぎを開始。自分の泳ぎは左方向に曲がる癖があるのを思い出し、コース右端のブイ(距離表示あり)とコースロープの傍を、前の選手のギリギリ後ろについて、省エネモードで泳いで行く。1km地点で21分。1.3km地第一マークを右に曲がり、相変わらず、コースロープ傍を省エネモードで泳ぐ。2km地点で42分。2.4kmの第二マークを右に曲がる。右ブレスで丁度、日光が差し込み、水中が明る過ぎて、コースロープを、見失い、左に流れた。そこからようやく軌道修正。3kmで62分。ここからゴールまでが、逆潮でなかなか進まない。やっと、足が着いて、歩く。岸に上がり、坂を登って、スイムアップ。1時間21分と昨年より2分短縮。シャワーを浴びながら、ウェットスーツを脱ぎ、エイドで補水。

<BIKE>
 昨年、7時間以上もかかってしまったことから、今年は最初から、行ける所まで行こうと思って、平地は30km/hを切らないように、自分なりに、がんがん飛ばした。にも関わらず、昨年の時間をオーバーした理由が、今もって、はっきりと解らない。

 当初は、まだ、気温も高くなく、切る風が涼しいと感じたが、Z坂辺りから、気温が上昇し、発汗がすごい。OS−1で補水をしてきたが、気持ちが悪くなり、頭痛も激しく、一瞬、「脱水か?」と思ったものの、氷水を頭や首筋にかけ続けていると、何とか収まった。やはり、直射日光と高温が体力を奪い、意識も朦朧となって、知らず知らず、ペースダウンしていたのかも知れない。

 二つ亀を過ぎて、鷲先ASでゴルゴに追い抜かれたが、その後も、気合で踏み続け約100km地点の両津を11時ぐらいに通過。住吉ASで補給後、ガテンが到着、声をかけて、出発。気持ちは悪いが、この後のRUNのことを考えて、どこのASでも、おにぎり、パン、バナナ、オレンジ等、食べられるものは、何でも食べた。水分は、氷水をもらい、頭、首筋、太腿前にかけ続けた。

 160kmを過ぎてからの小木の登坂は、昨年とイメージが違っていて、なかなか、終わらない。とにかく暑い。いつ終わるんだろうと思いながら、明確な頂点も解らないまま、下りに入る。最後の登りもなかなか終わらない。昨年は向い風で苦しんだ真野の手前の海岸沿いは、今回は無風で、周りのペースも32〜3km/hまで上がり、これで、最後の体力を奪い、ゴール前は疲労困憊・ヘロヘロ状態で到着。気分的には、もう、何もしたくないって感じだった。

<RUN>

 トラジションのBIKEラックの前で、RUNスタートするパナから声をかけてもらう。「がんばんなきゃ〜」と気を取り直して、テントで、パンツ、ジャージ、ソックスを全て着替え、足指にはワセリンを、顔・腕・脚には日焼け止めを、たっぷり塗って、いよいよ出発。

 最初は、暑くて、思ったように進まない。7分/キロのペースが精々。八幡WSの手前でBタイプのNEKOにすれ違い、「ラスト〜!」と声掛け。意識朦朧で相当、疲れている様子。その直後、BIKEのビーンとすれ違い、声をかけてもらう。

 10km地点の畑野ASを過ぎた辺りで、パナに追い付く。見るからにきつそう。新穂のT字路の角で選手権を終えて疲れているはずのジョージが応援してくれていて、OS−1をもらった。本当に、ありがたかった。

 15km地点を過ぎた辺りから、右脚の付根辺りが痛み始め、走るのが、だんだん辛くなってきた。ついに、金井AS前の橋の登りでは、歩き始めた。速いペースでも、歩けば痛くないことが解り、こうなったら、平均速度を上げるためにも、走りと速歩を混ぜて行くしかないと思い極めた。それでも、走った時の痛みは激しくなり、ついに20km地点の皆川WSでロキソニンを服用。ビーン、ぶんぶん、おスギに出会い、声をかける。ガテンが来ない。どうしたんだろう?新穂のT字路を過ぎた辺りから、少しずつ、痛みが消えたが、力が入らないのは、同じで、やはり、走りと速歩を混ぜて、ゴールを目指すしかない。

 25km地点の潟上ASの最後の折り返しを出発する時点で、パナが到着。パナは復活したようだ。いずれ、抜かれるだろうと思いつつ、脚を進めて行く。新穂のT字路前でブンブンとおスギに出会い、声をかける。おスギは返事する余裕もなさそう。でも、このペースなら、ゴールに間に合いそう。そうこうしているうちに、パナが追い付き、しばらく並走するが、大野WSで完全に引き離され、そこからは、一人旅。日は落ちたが、気温は高く、発汗は激しい。宮川WSを過ぎて、35km。右折して、田んぼの真っ暗の道を進んでいると、背中にランプを付けている見覚えのある姿が近づく。「えっ、パナさん?どうしたの?」「もう、だめ。走れない。」「いや〜、私もいつ潰れるか…」。

 走りと速歩を交互に続けながら、灯篭を過ぎ、金丸ASと八幡WSでもコーラを飲んで、あと3km。商店街からは、応援が多いので、歩くのはやめ、最後の力を絞って走る。以外と走れる。応援の方とハイタッチして、左折。もう直ぐゴールと思うと、自然とペースが上がる。反射タスキをボランティアに渡し、トラジションの入り口を左折。突き当たりを右折すると、ゴール前の花道でNEKO、U夫妻の声援。そのまま、一気に走ってゴール。あ〜、本当に辛かった。終わった〜。

 ゴール後、NEKO、U夫妻のところに行き、後続のゴールを待つ。しばらくして、パナ、ビーンがゴール。ブンブンとおスギがなかなか来ない。「完走できるか?」と心配していたが、制限20分ぐらい前におスギ、15分ぐらい前にぶんぶんがゴールして、浦島宿泊組が全員完走できてほっとした。制限時間9時30分の花火を見て、長かった佐渡Aの一日が終わった。

<終わりに>
 補水については、前日、4Lの水を用意して、全て、OS−1を入れた。うち2LはBIKEボトル3本に分け、3本ともバイクにセット。Z坂の先まで、これを飲み続けた。残りの2Lは500mlのペットボトルに入れ、起床後、SWIM前、BIKE前、RUN前に飲んだ。このおかげで、相当の暑さの中でも、脱水症にならずに済んだのだろうと思う。ツカさん、アドバイス、ありがとうございました。

 宮島トライアスロンが終わり、しばらく、疲れが取れなかったこと、また、容態を悪くしていた義父が8月12日に亡くなり、看病や葬儀等でバタバタし、トレーニングも満足にできず、本当にレースに出場できるのか、まったく読めなかった時期もあったが、家族の理解と支援により、出場させてもらい、本当に、感謝している。そして、何とか完走ができ、本当に満足している。ただし、あまりにも過酷なレースだったので、心身ともに燃え尽きてしまい、今は一切のトレーニングをする意欲が沸かない。こんな気持ちは初めてで、不思議な気分であるが、しばらくは休養して、やる気が出るのを待ちたい。


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