2010-2-21青梅マラソン完走記kanreki

 当たり前の話ですが、30kmはハーフとフルマラソンの中間です。どのような走り方をすればよいのか、すなわち、ハーフのように走るか、最初から突込み気味に走ってもなんとかなる、あるいは、フルのように2/3の距離までは押さえて走るのか、どちらにすればいいのでしょうか。自分で自分がどこまで押せるのかが分らないのです。最後に30kmレースを走ったのは1992年の青梅です。昔のことですし、今とはスピードが全く違うのでどんな走り方をしたのかを思い出しても参考にならないでしょう。

 フロストバイトのハーフではキロ5分45秒くらいで走ったので、青梅はキロ6分、すなわち、3時間で走れると考えました。しかし、今年になってからの30km走2回の結果、制限時間の3時間30分以内に走れるかどうかも危うく思うようになりました。それやこれやで、レースだからといって緊張することもなく、毎朝の仕事に行くような気持ちで家を出ました。

 何万人出場したのか知りませんが、スタートの号砲は聞こえないままずるずるを歩き始めました。スタートラインまで8分近くかかりました。この数字が制限時間と戦いながら走る選手にとっては大事なのです。例えば、25km地点での制限時間は14時55分なので、ロスタイムが8分だとすると、スタート後3時間5分ではなく2時間57分後になるのです。そんなマイナス思考をしながら走り始めました。断続的に歩く区間があったりして最初の1kmは7:10もかかりました。

    5km   32:32
   10km   30:56
   15km   32:25
   20km   31:32
   25km   35:11
   30km   32:25
 ゴールタイム 3:15:03(ネット自己計時)

 流れに逆らわないように走っています。それでも、ほんの少しだけ速いペースにしています。へそまんじゅう屋の広場での太鼓の数の多さとその振動に驚いたりしながら、たんたんと走ります。へそまんじゅんを買って食べる選手はいるのでしょうか。10kmを過ぎて御嶽駅の先からコースが狭くなります。先頭集団が折り返して走ってくるので反対車線に出て追い抜くことは出来ません。自分のペースで走れません。この5kmは1〜2分遅くなっています。この区間は上りが続きます。14.5kmあたりの折り返しがすこし遠く感じ始めました。こりゃ、いかん。折り返してからとばすつもりなのです。

 この大会のエイドには食べ物がありません。カロリーメイトをひとつ持っていただけです。15kmあたりで半分、20kmで残り半分食べてしまいました。不足でした。応援のひとから小さなチョコレートをふたつ貰いました。無数といえるくらい沢山の応援のひとたちが飴、チョコレート、レモンなどを差し出してくれます。

 折り返してから下りが続くのでペースを維持して走っていますが、足は疲れてきています。トイレに行きたくなってきたのですが、どこも行列です。だからといって、道をはずれて森かげにというような場所もありません。ついに我慢しきれなくなって行列が少ないトイレに入りました。並んでいる時間を含めて数分の休息と快感。

 ようやく25km。制限時間までに15分くらいの余裕がありましたが、足には余裕はありません。最後の5kmくらいはペースをあげて息をあげて走ろうとしたのですが、足が思うように動きません。それでも、フルの最後の5kmに比べれば楽というものです。

 ゴールタイムが3:15:03ですから、平均してキロ6分半で走ったことになります。半分満足、半分不満足です。思い出してみれば、「ぜいぜいはあはあ」と走った部分がありません。これが不完全燃焼、不満足の原因です。満足は、予定通り走れたことです。来年は、もう少し速く走ることにしましょう。



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