2010-3-14 | アイアンマンチャイナ回想録 | ジョイナー |
明るく浮かび上がっているゴールが目に入り、名前がコールされた。14:56:14 太いゴールテープを万歳で走り抜け、長かった私のアイアンマンチャイナが終わった。
午前3時起床。ジンクスで、持って行ったインスタントのお赤飯を食べる。
ノロノロしていたせいで、1人遅れてバスで会場へ向かう。(かなりドキドキ!)『レースNO79』をまずマーキングをしてもらい、気合いを入れる!大会会場での時間は瞬く間に過ぎ、スイムのスタートを待つ。
モトさんが手を差し出して下さり握手をした。偶然、スタートが一緒になったツカさんが「さぁ、いよいよだね!」と言うように笑いかけて下さった。これから、大先輩方と同じレースに出る!という感激で胸が一杯になった。
まず、苦手なスイム。速い選手にはどんどん抜かされ、前で平泳ぎをする男性にはボコボコに蹴られ思うように進めない。そんな泳ぎのためか、オフィシャルから何やら注意を受けた。後から日本語通訳の方に聞いた所、「ブイをしっかり回りなさい」という注意だったとのこと。スイムの途中に注意を受けたことで「もし、スイムで終わりと言われたら…」としばらく泳ぎに集中出来なかったけれど「今、考えても仕方がない!」 と、どうにか気持ちを切り替え精一杯泳いだ。スイム1:34:31で終了。やはりバイクは数台しか残っていなかった。でも、バイクに乗れる!心配していた「スイムで終わり」が無かっただけでホッとした。
バイクスタート。1周回目には、速度メーターの電池切れと間抜けな勘違いをしメカニックを探す為に時間を費やしたり、Uターンの場所を直進してストップをかけられ戻る始末…。更に2周回目では、右手の力を緩めた途端、左からの強風にあおられ転倒。DHバーは曲がり右半身は擦り傷で血だらけ。途中でバイク故障でリタイアの方を何人か見たので、まずバイクが動くかどうか心配になった。「ここで終わり?」かと…。幸運にもバイクは元気一杯に走り出してくれた!制限時間ギリギリにいた私に、絶対に走り切らなくては!という強い気持ちが湧いてきた。暑くて頭からお水をかけたかったのに、ようやく受け取れたボトルはゲータレード?我慢出来ず頭からかけてベトベトになる(涙)バイク7:48:21ギリギリで終了。バイクから降りると足元がふらつき真っ直ぐに歩けない。どうにかテントにたどりつき着替えるも、腰がかなり痛い。このまま走り出しても走り続けられないと判断し少し休む決心をする。約10分後ランへ。
ランスタート。少し走った所でツカさんに会い「ジョイナー、このままいけば完走出来る」と言われ元気百倍となる。夕陽なのに、とにかく暑い!「太陽、早く沈んで!」と何度、声に出したことか(苦笑)エイドには必ず寄り、水分、バナナ、スポンジをもらう。どんどん暗くなり、手首に蛍光のブレスレットを付けられる時間になってしまったけれど、完走だけを思ってただひたすら走った。そして「今、泳がないで、いつ泳ぐ?今、こがないで、いつこぐの?今、走らないで、いつ走る?苦しいけれど、私はこれをするために、ここに来たんだよね!?」と、レース中に何度も自分に言い聞かせた言葉を思い出しながらゴールを目指した。ようやくフィニッシュゲートが見え、ラン5:14:49でゴール!
レース後、体調不良が長引き大変遅いご報告となりました。
出発前から、レース当日、レース後までの間、練習に付き合って下さったり、アドバイスや励ましのお言葉、そして応援を頂いた方々に心よりお礼を申し上げます。
最後になりましたが、特に、アイアンマンチャイナでご一緒させて頂きましたモトさん、ツカさん、ジョージ君からは沢山のことを学ばせて頂きました。本当にありがとうございました。色々、ご迷惑をおかけしましたが、これからもよろしくお願い致します。