2010-12-12第6回さのマラソンMr.ビーン

2010年12月12日 晴れ

 大田原マラソンが早ばやと締め切られてしまったので、それではと申し込んだのが12月第二週の「さのマラソン」である。この大会は2005年の第1回大会に参加して以来2度目である。当時のフルの参加者は800人くらい、今年は2千人ちょっとだから、だいぶ増えてはいるがまだマイナーな大会といってよいだろう。ちなみにコースも二回目以降は大きく変わっているようだが、あいかわらず陸連未(非?)公認である。

 12月12日、4時15分、自宅を出発。大会会場の佐野まで、今回は地下鉄と東武線を利用するつもりである。これだと交通費は片道1250円ですむ(途中までは定期)。新橋で都営浅草線に乗り換えて浅草まで。ここでさっそく乗換え口を間違えてアセる。浅草で東武線への乗り換えも10分しかない。ここでもまたアセる。6:20発の東武伊勢崎線に乗り東武動物公園と館林で乗り換え、佐野駅に着いたのが7:57であった。新幹線と両毛線を乗り継いで来たときと10分くらいしか違わない。

 5年前より大会の規模が大きくなっているからであろうが、選手受付けも、着替え場所も以前とずいぶん違うので、戸惑ってしまう。グランド前の広場には食べ物の店も、スポーツショップの出店も大田原みたいに(?)たくさん出ていて、それなりに立派な大会になったなという印象である。

 体育館で受付をすませ、トイレも済ませる。競技場に移動してテントで着替え、芝生の上に荷物を置いて待機する。大田原のように屋内で待っていられるスペースは受付会場にしかなく、それもちょっと離れているので不便である。5年前の大会当日はとても寒く、屋外で待っていられないほどだったが、今日は快晴で暖かい。下はショートスパッツ、上は長袖一枚、これでも暑いかもしれない。スタートまで芝生で簡単にストレッチ、そして500メートルほどのアップ。昨日の駅伝大会の疲れが少しあるが、今日のマラソンではそれ以上に体重増加の負担が大きいはずである。スタート10分前、荷物を預けてグランドへ。直前にトイレに寄ったせいでスタート位置はかなり後方になってしまった。

 スタートは大田原と同様400mトラックである。さすがに2000人の規模となると、以前とは大違いである。以前はスタートラインから5mくらいに並べたのだ(!)。今回はスタートラインがはるか彼方に見える。50m以上あるだろう。しかも選手の密集の具合が非常にタイトである。選手のすき間をかき分けて少しずつ前に進むが、これくらいがせいぜいとあきらめて、ガーミンを起動する。一昨日届いたばかりなので使い方がよく分からない。昨日の駅伝で何とかスタートとストップの機能は理解したのだが、念のためタイメックスもはめている。

 10:00、スタート。スタートラインまで30秒ほど、競技場の出口でもやや渋滞。筑波などの大きな大会に比べれば大したことはないが、それでも集団のペースはやや遅い、やはりもう少し前に並ぶべきだった。

 競技場を出てすぐに、コースは前回とはまったく違う北西の方角へ向かっていく。最初の1〜2キロはコースの道幅が狭く、曲折もあり、なかなかペースも上がらない。隙間を見つけては前へ出ようと焦るが、密集状態のため思うように前へ出られない。ピロリッ、とガーミンが最初のラップを刻む、5:37/km。まあ集団の中だからな、すいてくればもう少しペースが上がるだろう。コースは住宅と工場が入り混じった地域を抜けていく。2キロ目のラップは4:59/km。

 3キロほどでようやく走りやすくはなったが、それでもキロ5分ほどのペースがやっと。昨日の駅伝では、6キロを目一杯走って4:30〜4:40/kmのペースだったが、フルで3:30を切るためには前半すべてをこのペースでいく必要があり、とても無理なことは明らかである。今日の目標は3:40、それがダメなら3:48、先日の大田原の隊長のタイムが仮想ライバルなのである。

5キロ、0:25:26
 ようやくペースは安定して、2キロ以降はキロ5分ちょうどくらい。5キロからは県道に入り、15キロの折り返しまで長い上り坂が続く。10キロの区間で120mくらい上る、ゆるい坂である。片道一車線だが交通量は少なく走りやすい。5キロを過ぎて最初のエイド、天気はよく、暑さを感じるほどではないが、今日は給水をしっかり取らないといけない。

10キロ、0:50:45(25:19/5km)
 ほとんど分からないくらいではあるが、コンスタントに1%くらいの上りが続く。やがて先頭ランナーが折り返してくる。このコースは図で見ると一本道の折り返しのように見えるが、13キロから先は並行するループ状の一方通行になっているため、4キロ以上差がない限りコース上ですれ違うことはない。往路は山沿いの狭い道となり、路面も濡れている。100mほど右に見える道を折り返してくるランナーの列が見える。そろそろ上り坂のダメージが感じられるようになり、折り返しが待ち遠しい。

15キロ、1:16:55(26:10/5km)
 早くも5キロラップは26分をオーバーしてしまった。なんとか前半は5キロペースで抑えたかったのだが…。15キロからは10キロ以上続く下りの区間だが、風もアゲンストに変わり期待したほどペースは上がらない。05年に第1回大会に出たときは自己ベストの3:22:37を出しているので、この大会にはいいイメージがあったのだが、コースは以前のほうが良かったように思える。いかにも交通量の少ない細い道が多く、ちまちましたコース設定になっている。

20キロ、1:43:00(26:05/5km)
 下りに入ってもペースは上がらず、これでは後半のペースダウンが心配だ。エイドでバナナを補給。ほかにあるのはチョコレート、レモン、飴くらい。エイドは5キロおきだから、しっかり取らないと間隔があいてつらい。コースは山間部の単調な風景が続く。住民が家族で応援に出ている。子供たちが一生懸命応援してくれるのがうれしい。

25キロ、2:08:45(25:45/5km)
 下り坂はまだ続いているが、ペースはもはやこれまで。後半はペースダウンをどれだけ我慢できるかにかかっている。25キロを過ぎたところで後ろからミニーがやってきた。しばらくついていこうとするがじりじりと離されてしまう。あんな大きな頭をつけているのに速いものだ、しかも子供たちに愛想を振りまいて余裕の走りで行ってしまう。

30キロ、2:36:23(27:38/5km)
 28キロくらいからコースは川の土手の道へ入っていく。ここから上流方向へしばらく上りの区間が続く。勾配は前半の坂と同様1〜2%なのだが、後半になっての上りはさすがにつらい。25キロまでは5:15/kmくらいでこれたのが、5:40〜5:50/kmにペースダウン。30キロ過ぎからコースは再び一般道に出るが33キロまで上りが続く。

35キロ、3:04:39(28:16/5km)
 とうとう5キロラップは28分オーバー。3:40はすでに困難だが、ここからの下りで少しでもペースアップしたい、と思っているとピンクのウエアの女性ランナーが横に並び、しばらくして前へ抜いていく。これはいい、自分より少し速いペースだ。斜め後ろにぴったりついて1キロほど併走。周囲のランナーを2人で追い抜いていく。給水でその女性を抜いてしばらく行くと、再び横にぴったりと並んできた。また1キロほど今度は自分が先頭になって併走。苦しい、自分はもはやここまで。しかしおかげでこの2キロ区間のペースは5:18/kmまで戻した。

40キロ、3:31:51(27:12/5km)
 しばらく前から大会の距離表示とガーミンの差が気になっていた。スタートで50mほど後方からスタートし、その後30mほどのトンネルがあったから、最初のうちはガーミンの距離表示が20mほど先に進んでいた。その差が次第に拡大し、大会の「あと○キロ」の表示がなかなか見えてこない。これは第1回の大会のときもそうであったが、次第に距離が長く思えてくる感覚的なものばかりではないようだ。(ゴール後ガーミンの距離は42.39kmと表示されていた)

 41キロ、ペースはまた5:30/kmまで落ちている。ここから最後の短い上りがあって、これを下ると競技場に入っていく。コース脇から「あと500m」の声。え、まだそんなにあるの?確かグランドに入ってすぐゴールだったはず…。視界の左側にはトラックを周回してゴールするランナーの姿が…。最後のつらい周回を終えてゴール。

GOAL、3:44:39(12:48/2.195km)

 なんとか隊長には勝った、まあ向こうは負けたと思ってないだろうが。イヤミにも勝った。昨年の大田原のタイムより1分遅いが、全体のペースはほとんど同じ。ただ今回は5キロラップで後半の35キロ区間が28分台で収まっているから、ほぼイーブンペースが保てたといえる。
 このコースは新しい大田原のコースよりは多分走りやすいだろう。だが、全般的にコースが田舎道で、したがって応援も少ない。大田原のように最後の市街地を走るような区間がまったくなく、マラソンの華やかさに乏しいのが難点だ。帰途はJR両毛線から小山へ出て、あとは湘南新宿ライン1本で帰れる。往復の交通費が3000円ちょっと、プラス食事・ビール代で行けるという手軽さではお勧めできる大会である。

タイム(グロス)3:44:39
種目別順位 123位/380人(50-59歳)
総合順位  540位/1581人


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