2009-9-6 | 2009佐渡国際トライアスロン大会 完走記 | ヨッシー |
<大会結果>
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<最初に>
いや〜、佐渡A、参りました。惨敗でした。きつさは、もう、宮古島なんかの比じゃない。いかにアイアンマンが辛いものか、アイアンマンを何度も完走された方々の偉大さが、身に沁みた。やっぱり、この距離、只者ではない。修行のやり直しです。でも、完走できて良かった、ほっとしました。
昨年11月の湘南国際マラソンで脚を傷め、今年の1月30日に痔ろうの手術を行い、約4か月間、入院や治療でまともな練習もできず、本格的な練習再開は3月末ぐらいから。皆さんから「宮古島を完走したんだから、佐渡Åでもアイアンマンでも行ける!」との励ましをいただき、自分なりに、時間の許す限り練習した。「やれるだけのことはやった」、「何とかなる」、「絶対行けるはず」、と思って、弱気の虫を抑えながらの参戦だった。
SWIMは自分としては上出来。BIKEは非常に辛かったが、何とか無難に乗り切った。RUNは7分/kmのペースを刻んでいたが、37kmで脚は壊れ、大失速。約40分のタイムロス。
でも、これで、また、新たな課題も見えた。いつの日か、必ずリベンジを…。
<9月4日(金)>
真夜中の12時前に自宅までじゅんくに車で迎えにきてもらい、じゅんくの仕事仲間で佐渡Åに出場のG君(No.1122、この度、当クラブに入会されます)と3人で首都高、関越道で新潟に向った。高速道は順調で朝4時半ころには新潟港に到着。9時25分のフェリーに乗る予定だったが、あまりに眠く、「早く横になりたい」の一心で、後先を考えず、急遽、6時00分のフェリーに乗ることにして、車を新潟港の駐車場に置き、輪行袋を担いで、乗船。早速、毛布を借りて、即、爆睡。これで、人心地ついた。
8時半頃に佐渡についたはいいが、アストロマンバスの出発まで4時間もあり、仕方なく、路線バスに乗り、佐和田バスセンターに10時頃到着。そこから、ダメ元で「浦島」に行ったら、準備できているとのことで、チェックインさせてくれた。早速、バイクの組み立てを行い、「アミューズメント佐渡」に行き、ショップ見物、昼食、選手受付を行って、一旦は「浦島」に戻って休憩。16:00からの競技説明会に参加して、「浦島」泊のメンバーとも落ち合い、風呂、夕食。夕食は期待通り、豪勢なもので、大満足。食べ切れなかった。
<9月5日(土)>
朝6時に起床し、海岸まで散歩。7時の朝食後、8時半から「浦島」前の海で試泳。海の透明度が高く、波もなく、まさに「べた凪」。明日もこうであって欲しいと祈る。その後、軽くBIKEの練習、沢根のちょっと先までの峠で折り返し、そのまま、スタート会場を見学。ちょうど、「ちびっこクラス」のレースがあり、思わず、真剣に応援。昼食は八幡の回転寿司「弁慶」、光物を食べないようにと思ったがが、思わず秋刀魚、鯵に手を出してしまいました。反省!、だけど満足。
午後は、のんびりとトラジションバッグ、補給食、飲料等、レースの準備を行い、その後は夕食まで缶ビールで乾杯。夕食は相変わらず豪勢だったが、ほぼ完食。部屋に戻り、早速布団に入る。宮古島の時は、緊張して寝ることができなかったが、今回は、しっかり寝ることができ、少しは成長していた?
<9月6日(日)レース前>
朝3時に起床して、ストレッチ。目覚めは良い。3時半には朝食を摂り、4時半前に真っ暗の中、スタート会場に出発。バイクをセットして、ボディーマーキング。その後、少しずつ明るくなってゆく中を、軽いRUNでアップ。SWIMスタート会場に行って、遥か彼方に小さく見える2つのブイを見て、「どうなることやら」と、思わず、ため息。あきらめて、トラジションに戻り、ウェットスーツを着て、スイムチェックと試泳。気温は19度と涼しいものの、水温26度とぬるい感じ。冷たくないだけ、いいかも知れない。スタート地点でビーン、ガテン、パナ、おスギと握手で健闘を誓い合う。スタート30秒前のコールに選手から地鳴りのような叫び声があがり、ついにスタート。長いレースが始まった。
<SWIM> 3.8km 1:23:50
号砲が鳴って、しばらくは遠浅の海岸を歩き、水深が腰ぐらいになってから、いよいよ泳ぎ始める。最初は真ん中からスタートしたせいか、バトルはほとんどなかったが、次第に内側のブイの近くを泳いでいると、ずっとぶつかりっぱなし。でも、息が上がらないよう、自分のペースを維持することだけを考えて、ゆったりと泳ぎ続けた。心配したくらげはいない。安心!
最初の1kmが19分43秒、1.5kmが29分ちょっと。普段より、ちょっと速い。1.9kmの中間点で38分56秒で、「お〜!、これは、いい線」と気分を良くし、第二ブイも50分56秒でクリアー。ところが、その後、潮の関係か、ぜんぜん進まなくなり、後半の1.9kmは45分。でも、3.8kmを1時間23分50秒で泳ぎ切って、まずは会心の出来でSWIMを終えることができた。
<BIKE> 190km 7:19:39
バイクラックについたら、丁度、パナがBIKEスタート。前日、同部屋のY氏より伝授された通り、砂で汚れた足をペットボトルの水で洗い流し、丁寧に拭いて靴下とバイクシューズを履いて、いざ出発。パナとの差は6分。追いつけるかも知れない。
乗車線のすぐ先で武蔵野支部のU夫妻が「ヨッシー!!」と声をかけてくれる。平地は32km/hを越えないように、Z坂、大野亀、二ツ亀までは、とにかく抑えて脚を温存し、難なくクリア。
その後の平坦地からは、追い風も手伝って、結構なスピードで巡航したが、脚を使ったせいか、両津過ぎの向い風で苦しくなり、失速。また、暑さのせいか、頭痛が。「え〜?、熱中症?」と思い、WSで「水」と言って、ボトルをもらい、頭や首筋、背中にかけて冷やした後、ちょっと口に含むと、何と、それはコーラ。すぐに、ぬるくなっている別のボトルの水をかけて、コーラを流した。それ以降、身体に水をかける前には、必ず、先に口に含むようにした。
小木の坂は、灼熱の中、とにかく自分のペースで登り、何とかクリアしたが、次の坂も結構きつく、その後の海岸線からゴールまで、強い向い風で、いくら頑張っても22km/hにしかならない。自分だけが遅いのかと思ったが、前を行く選手との車間距離も変わらず。最後の最後で、ほとんど脚の余力を失い、気持ちが折れる寸前。何とかヘロヘロでトラジションに到着、7時間19分39秒と、ちょっと予定をオーバー。まぁ、190kmも走ったんだから、仕方ない。後はRUN。でも、大丈夫かな…。
<RUN> 42.2km 5:32:55
トラジションバッグを持って、テントに入り、上下を着替え、足指の間にボールダーを塗りたくって、五本指ソックスを履いて、さあ、スタート。まずは、ゆっくりと足を運ぶ。キロ7分でいい。とにかくイーブンペースでゴールまで走り続ける。「絶対に歩かない!」。でも、このペースだと、どんどん抜かれるが、あせらず、ペースをキープ。最初の5kmは33分。これでいい。その後、10kmも34分。佐渡市役所の折り返し前でパナとすれ違う。こりゃ、全然、追いついていない。20km過ぎで歩いているガテンを抜き、その後、ビーンとすれ違う。後ろを見ると、ガテンが復活し、ずっと、後ろについて来た。
27kmの折り返しも難なく、イーブンペースで通過したが、32kmぐらいから、右脚に違和感が始まり、ついに攣り始める。クランプストップを舌下にかけ、ASではエアーサロンパスをかけまくり、何とか痛みを抑えながら、走り続けた。もう、その頃には、食欲はなかったが、オレンジと水分だけでも、エネルギーの面では問題なかった。ただ、脚が言うことを聞かない。5分置きにストレッチをして攣るのを抑えつつ、走り続ける。もう、ペースは滅茶苦茶。
37kmの金丸ASでもう限界かと思ったが、あと5km。ここで止めるわけにはゆかない。蛍光の腕輪をつけてもらって、スタート。ガテンは先にスタート。もう、追い付けない。最後の八幡のWSでエアーサロンパスをかけてもらって、少し調子が出てきた。八幡館前でBに出場の横浜鉄人クラブのメンバーに応援いただき、本当にうれしかった。体力的には、ものすごい元気が出て、その時だけは、ペース良く走ることができたが、すぐに脚がつり、あとは、500mおきにストレッチして、持って来たアンメルツをベタベタ塗りながら、更にペースを落として、走る。でも、「絶対に歩かない!」。どんどん後続に抜かれてしまう…。
商店街で名前をコールされても、脚が心配で、反応する余裕がない。「あれ〜、ヨッシーじゃないか?」と、最後の角で、ついにビーンに抜かれる。でも、反応はできない。そのまま、そろそろとフィニッシュに向かい、フィニッシュ前の観衆とハイタッチする余裕もなく(攣りそうで)、何とか笑顔でゴール。
RUNは5時間32分55秒と大失速。少なくとも40分はロスしている。でも、RUNは42kmを歩かず、まさに、走り切った。トータル236kmを14時間16分24秒で完走!長かった。ゴールした時は、もう、それだけで良かった…。
<9月6日(日)レース後>
ゴールでは、パナ、ガテン夫妻、ビーンが待っていてくれて、お互いの健闘をたたえ合った。ゴール後のASでコーラとおにぎりをいただき、脚にサロメチールをたっぷり塗ってもらって、トラジションバックを担いで、バイクを押しながら、歩いて宿に向う。重い脚を引きずりながら、部屋に到着すると、Bや選手権でとっくにゴールしていたメンバーが食事を待っていてくれた。急いで、風呂に入り、一緒に夕食。ビールが沁みる。食欲もあり、豪勢な食事も、だいたいは頂いた。部屋に帰ると、「片付けは明日!」にして、すぐに爆睡。
<9月7日(月)>
年をとったせいか、朝5時には目覚めた。でも、身体全体がだるく、脚・腰の筋肉痛でなかなか起き上がる勇気がでない。他のメンバーはごそごそと荷造りをしているが、あせることもないので、のんびりと朝風呂に入って、朝食。いつも、レースの翌朝はパンらしい。でも、パンだと食べた気がしないので、ご飯をいただく。
朝食後、荷物をまとめ、自転車を輪行袋に詰め、解散までの一時はビールを飲みながら過ごした。10時ころ宿を出て、アミューズメント佐渡に行き、写真や土産を買って、アストロマンバスで両津に向った。揺れが気持ちいいのか、乗って直ぐに爆睡。両津港から12時40分のフェリーに乗船。昼食はフェリーの売店で買った弁当をいただき、その後は、新潟までまた爆睡。これで、すっきりした。
新潟港から、じゅんくの車で、ジョージとG君(新入会予定)で関越道、首都高経由で横浜に向う。自宅には夜8時過ぎに到着。無事に帰ることができた。
<反省点他>
RUNの37kmまでは、自分の思う描いた通りのレース展開ができた。RUNの最後で失速して、走れなくなったが、体力、エネルギー面でも問題なく、アイアンマンディスタンスの完走レベル(スピードは別)の体力はあると思う。ただし、昨年の湘南国際マラソン以来、RUNの後半で脚が壊れるというパターンが続いている。走り方が悪いのか、距離の踏み方が足りないのか、それとも…。
<最後に>
今回はケチケチツアーで一緒に参戦したじゅんくさん、車で送迎もしてくれたし、大観山の練習でも引っ張ってくれた。今回の完走はじゅんくのおかげです。本当にありがとうございました。
自転車を整備してくれたBIKE SHOP RUNのKさん、190km、ばっちりでした。ありがとうございました。
RUNシューズやBIKEシューズのインソールの調整をしていただいたアスリートクラブのMさん、痛みもなく、最後までばっちりでした。ありがとうございました。
いつもマスターズで指導してくれるルネサンスのコーチの皆さん、3.8kmをばっちり泳げました。ありがとうございました。
練習会等でいろいろとアドバイスをいただいた横浜鉄人クラブの皆さん、浜松のMさん、ありがとうございました。
そして、最後に、家にいて心配してくれていた我が妻に感謝!ありがとう!
以上