2009-10-10箱根ランキヨ

 昨年、念願の初完走を達成しましたが、今年は「一升瓶には、一升の酒(?)しか入らない。」という言葉を肝に銘じて参加しました。
 6月以降4ヶ月間での走行距離は約60キロ、体重は6キロ増。仕事が忙しかった、と言おうと思えば言えますが、一日スクワット100回、週に一回でも1時間走る時間すら全く取れなかったか、というとそうでもありません。日々、僅かな努力も積み重ねられなかった結果です。この練習不足は、当日だけの熱意と精神力で補えるものではありません。そこで今年は、野望を持たず、30キロ前後を目処に、どこまで走るか、どこを走るか、ということを考えていました。30キロくらいが今の私にとって一升瓶の大きさです。
 第1案は横浜から大磯まで38キロを走り通す。第2案は途中ワープして箱根湯本には自力でゴールする。結局、ゴールは自力で辿り着いた方が良いだろうと思い、第2案を選択することにしました。そうなると、次にどこを走るかを考えます。朝、横浜駅集合は事務局からの至上命令ですから、取り敢えず、横浜から走り出さなければなりません。となると、JRの駅との接続を考えれば、第1ランのゴールは保土ヶ谷か戸塚。藤沢まで行く手もありますが、そうすると第2ランの距離が短くなりそうです。私にとってのコースの魅力から、大磯辺りからゴールまで走り続ける方を選びました。最終的に目標は「横浜〜戸塚」、「大磯〜箱根湯本」、合わせて約34キロ、としました。当日の体調によっては「横浜〜保土ヶ谷」、「小田原〜箱根湯本の約12キロ、としました。

 スタート直後から、最後尾を走り続けました。保土ヶ谷は無事通り越しましたが、権太坂の手前で既に前の人達は見えなくなっていました。こんな時は、ゆっくり周りの景色を見ながら、とデジカメ片手に走ります。権太坂途中で『KANEKO』と書かれた看板を見つけました。ゲストランナーの名前を思い浮かべ、アングルを変え『NEKO』の部分だけ写るように偽造しました。『瀬戸内ラーメン 九州ラーメン』というラーメン店を見つけましたが、両方兼ねるとなると『大分ラーメン』になるのでしょうか。坂上では乗ろうと思った『戸塚駅』行きを少しの差で、逃してしまいました。その後は戸塚駅までそこそこ走ることはできました。けれど、JR踏切にはもう、誰もいません。

 戸塚からは予定通り、東海道線に乗ります。冷房のきつさに身が凍みます。
 大磯駅到着は9時半頃。JRに貢献できたのは490円だけでした。先頭が通過するのは11時近くでしょうから、駅周辺を歩いてみることにします。島崎藤村のお墓や、新島襄の終焉の地が大磯にあることを始めて知りました。マンホールの蓋は近隣の風景をモチーフにしたデザインでした。来年は沿道のマンホールの蓋を写しながら走るのも一興かも。御用達の饅頭屋もまだ営業していました。一回りした後、国道1号沿いに時間を計りながら見栄えのよい場所を探します。横浜駅から40k地点付近に、松並木をバックに大磯らしい写真が撮れそうな所が見つかったので、ここで待ち受けることにします(後で写真を見たら、思ったほどでもなかったのですが)。
 10時半少し前なので、まだ暫くは来ないだろう、とのんびりしていたら、男性がひとり、元気良く走ってきます。地元の人が練習しているのだろう、と見ていると、何と長谷川さん。準備もままならぬうちに写真を撮りました。40k走ってきて、これからまだ20kを走っていく、とは思えないほどの勢いで駆け抜けていきます。その直後に、ゲストランナーと思われる男性が、これも元気良く走り去っていきます。その後、続々とメンバーが通り過ぎて行きます。佐々木さん、杉浦さん、ティップネスからのゲストと、女性陣が元気です。当日、初対面の方もいらっしゃったので、私の方で気づかず通り過ぎて行った方もいると思いますが、ごめんなさい。12時になってまだ10人くらい通過していないようです。メールをすると、洋子を含め8人が大磯手前にいるようです。しかし、15時までに箱根湯本につくためには、私もそろそろ走り出さなければなりません。後続を待つことなく第2ランをスタートしました。

 酒匂川までは休憩時間も含めキロ7分程度で走れましたが、この辺りで一升瓶も溢れそうになってしまいました。歩きつつ行けば、洋子も追いついて来るでしょう。風祭を過ぎたコンビニで休んでいると姿が見えました。最後の坂を佐藤さんと3人で踏破、制限時間オーバーながら、佐藤さん、洋子は完走しました。私も目標の30kは走れたようです。反省会場の『かっぱ天国』に着くと、聞き慣れた酔っ払いの声が外まで聞こえて来ます。洋子にとっては、ビール1杯と焼きそば一皿で4,700円の反省会となりました。しかし、割り勘負けしようとも、自力でゴールした自信と満足感は、とって変えられない物になった、はずです。


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