2009-11-15 | 横浜トライアスロンキャラバン IN 神奈川大学 | キヨ |
11月15日、神奈川大学横浜キャンパスで開かれましたトライアスロンキャラバンに洋子とスタッフとして参加して来ました。このキャラバンは、(社)日本トライアスロン連合や横浜市などが主催、横浜市トライアスロン協会などが主管する、小中学生向けのトライアスロン講習会です。指導には本来、トライアスロン協会の役員や公式審判の資格を持った方が当たられるそうなのですが、横浜市の広報に、神大キャンパスで行われるとの記事が載っていたので、洋子を通じて奈良島さんへお願いして、お手伝いとして参加させていただくことができました。当日は、横浜市内を中心に小学校2年生から中学3年生までの約60人の子ども達と、その保護者の方が集まられました。また、講師としてシドニーオリンピック代表の福井選手も来られた他、神大のトライアスロン部と水泳部の部員も補助員として一緒に参加しました。
実施された講習種目は、スイムとランの二つで、今回バイクは行われませんでした。講習が始まるまでは、小中学生が対象なので、それほど難度の高い練習はしないだろう、と思っていました。ところが、実際に行われたのは、普段、私たちがしないようなメニューばかりで、また、それをこなして行く子ども達の運動能力の高さに、とても驚かされました。8時30分から12時までの半日でしたが、スタッフとしてだけでなく、レースに出る立場としても密度の濃い講習会を経験することができました。
先ず、開講式では、主催者の挨拶の後、福井選手からの講義がありました。神奈川県内では、子ども達が参加できるレースは、大磯と東扇島がありますが、今回のキャラバンに参加した子ども達の中には、その経験者は殆どいなかったようです。オリンピック選手と身近に接しられたことでもあり、これを機会に多くの子ども達が新たにトライアスロンに興味を持ってくれたのではないでしょうか。
引き続き行われたスイム練習は、神大の室内25mプールを使われました。1時間ほどの中で、蹴のびに始まり、ドルフィン、コーナーリング、バトル体験、福井選手との競争など、実戦さながらの練習の連続でした。プールの深さは1.5m程ありますから、背の届かない子ども達も少なくありませんでしたが、皆、大人顔負けのレベルで、楽しそうに、かつ、真剣に取り組んでいました。特に、コーナーリングの練習でのバトルの激しさは、半端ではありませんでした。それでも子どもは子ども、福井選手と競争する子どもを募った時、「勝った人にはTシャツをあげます。」と誘われても、「いらなぁーーい。」と言う返事が返って来ました。
ラン練習は大学構内の人工芝のグランドで行われました。風は少し強いものの、前日までとは異なり好天に恵まれ、温かさを感じる中、思い切り駆け回りました。ただ単に走るだけではなく、各スタッフが一人1種目ずつ担当してドリル的な運動も取り入れられました。腿あげや、クロス走、バウンディング、ステップ走などが実施されました。水泳とは違って、体の向きを変えたり、手足のバランスやリズムを取りながらの動きに多少戸惑う子どももいましたが、体育の授業とは一味違った動きを経験することができたのではないでしょうか。私は、踵をお尻に引きつけてから足を前に振り出して走るトレーニングを紹介したのですが、女子小学生から「活舌が悪い。」と言われていたそうです。最後はスイム同様、福井選手との競争で終わりました。
今回の練習内容は、なかなか一人ではできない、特別な機会がないとやらないだろうな、けれど基礎体力や技術を向上させるためには欠かせないものでもある、と思いました。スタッフという立場で参加しましたが、私自身にとっても勉強になりました。今回やったような練習をシーズン始めの春合宿(またはそれに替わる練習会)などで鉄人クラブで出来る機会を設けてみたいと思いました。また、中心になって活動された連合の方々の、トライアスロンの普及に対する熱い思いを感じることができました。今回参加した子ども達が、トライアスロンを楽しく、長く続けて行ってくれることを、そして大きな舞台で活躍する日が来ることを願っています。横浜鉄人クラブを知ってくれると良いな、とも思っています。