CEEPOとの出会い〜恩には恩を 裏切りには復讐をジョージ(2009.2.1)

はじめに
 アイアンマンマレーシアに挑戦する前に気分も高まってきたので、一つ昔話を投稿してみる。(今年は密かにMVPと文学賞の二冠を狙っていたり笑)物騒なサブタイトルだが、別にマフィアから買い取った訳ではないのでご安心を。僕は裏切りに復讐をしたことはないけれど、『恩には恩を』という気持ちは大事にして生きているつもりだ。

 ところで、2008年3月に、文字通り全財産を投入してようやく手にしたCEEPO。ちなみに、恥ずかしながら名前はホワイトサラマンダー(通称サマヲ)と名付けている。手に入れてから10ヶ月が経過したが、総走行距離は6000km弱。まだ一年も経っていないのに既に乗り込んでいるように見えるのはよく乗っているからか、はたまた手入れ不足か。。。今はこのCEEPOと共にハワイへ行くことを信じて、毎日練習に励んでいる。実はこのCEEPOとの最初の出会いは2005年夏に遡る。

そろSOLO限界
 2005年春、ある友達と知り合い、関西でチームを結成した。そのチームは国公立系でトライアスロン部などがないようなところで、一人細々とトライアスロンをやっているような人を集めて、みんなで力を合わせて活躍していくことを目標としたチームだった。その名も『そろSOLO限界』だ(爆)

 その時で既にトライアスロンは7年目だったが、それまで、家族で珠洲大会に毎年一回出るだけであった僕は、そろSOLOのチームメイトに刺激を受け、院二回生にして、最初で最後のインカレ予選に参加した。(今思えばそろSOLOとの出会いがなければハワイを目指すこともなかったのかも知れない。)

長良川国際トライアスロン(インカレ近畿ブロック予選)
さらばペガサス!
 長良川へそろSOLOの隊長H氏と二人で行くことになった。当時の僕は、研究はいざ知らず、週最低6回はガンガン走ってるような現役ばりばりの陸上部であった(つまり、スイム、バイクは…)。乗っていた自転車は高校の時にバイトと貯金とお年玉を貯めて買ったアルミホイールのペガサスだ(と名付けていた)。運転の不慣れだった僕は自分の家の車でH氏の家まで行くと交代してもらった。彼はできるやつで、チームの運営能力が素晴らしく高く、競技力も高いが、一つ重大な問題が。。。真っ当な人ではありえないほどにスピード狂なのである。その時に初めて運転してもらって気付いたのだが、長良川に着くまで生きた心地がしなかった。

 長良川の土手に車を乗り入れ、受付を済ませ、帰るときに、遠回りになるから、明日のランコース(河川敷で車一台分くらいの細い道)を通って帰ろうと言った。小心者の僕は「怒られるんじゃない!?」と思ったものの、運転してもらっている手前、あまり強く反対できずに、車はゴールゲートへ。おいおいと思いながらも、まあ高さは十分、くぐろうとしたその時、
ガッシャーン!!
物凄い音と衝撃が走った。すぐ車は停止したが、数mゲートを引きずったようだ。一瞬、何が起こったか分からなかったが、バイクが落ちてきたので、状況が理解できた。CR-Vの上に積んでいたバイクが、ゴールゲートと激突したのだ。落ちたバイクを見るとなんと、僕のフレームにヒビが入っているではないか!!試合前日にフレームにヒビですよ!!(僕のだけ)

 ゲートもぐにゃっとなってしまった。大会の人に謝りに行くと、このままでは安全のために明日使えないとこっぴどく叱られた(そりゃそうだ)。しかし、こんなになったフレームを可哀想に思ってくれた人もいて、自転車屋に連絡してもらって、明日代わりになるものを貸してもらえることになった。

 明日とりあえず貸してもらったやつで出られるからいいとしようと、僕はわりとあっけらかんとしている方なので開き直ったが、H氏も「今日はすいませんでした。明日は頑張りましょう。」と、かなり強靭な心臓を持っているようだ笑

出会い。そして、いきなり実戦
 翌日、会場に行ったら、あのテントで貸してもらえると教えてもらった。そう、連絡してもらった自転車屋こそ、まさしくCEEPOだったのだ!たまたま、試乗会で来ることになっていたので、その試乗車を試合にも使わせてもらえることになった。その時は、バイクに対してなんの知識もなかったので、当然名前すら聞いたこともなかったが、話によると高い自転車らしい。見ず知らずの小汚い学生(しかも速くもない)にそんなに高級な自転車を貸してくれるなんてなんとありがたいことか。

 (あんまし分からなかったので)ポジションもままならぬままレースはスタートした。スイムを終えてCEEPOに乗ってみると、普段乗り慣れていないとか、そんなの関係ねぇといわんばかりに明らかに普段より速い!そして、陸上部の伝家の宝刀のランではゴボウ抜きだった。

結果は(S1.5-B40-R10)
Total  2:18'07" 22位
Swim   0:27'54" 43位
Bike   1:11'09" 48位
(Split 1:39'03" 45位)
Run    0:39'04" 2位

 25位までがインカレ通過ラインだったが、順位を見ての通りほぼランのみで、見事に予選を通過することができた。レベルが分かっていなかったので、行けるとはあまり思っていなかったが、インカレに出場できることになりとても嬉しかった。(競技人口の多い陸上では、全カレなんて絶対出られなかったので。)強運のH氏もロールダウンでインカレ出場権をゲット。

 僕が予選を通過できたのは、ひとえに練習不足のバイクでのビハインドを最小限に止められたことが大きい。まさにCEEPOのおかげだと思う。

あと半分
 予選を通過できたことにお礼を言ってCEEPOを返却した。当時の貧乏学生にすぐには買えるはずがなかったが、冗談ぽく「今度お金貯めて買ってやー。」と言われた。僕が大人になって、ものすごくお金持ちになったら、CEEPOを買って恩返ししたいと思った。その時のことは強く印象に残っていた。

 そして時が流れ、2008年3月、残念ながらものすごくお金持ちにはなっていなかったが(爆)、アイアンマンハワイへ行きたいと思ったときに、CEEPOを購入しようと決心した。

 念願叶ってCEEPOを購入したが、僕の恩返しはまだ半分だと思っている。CEEPOライダーをハワイへどんどん送り込むことがCEEPOの田中さんの夢だ。僕もその一人に名を連ねたいと思う。僕がCEEPOに乗ってハワイへ行くことで、僕の恩返しは達成できる。僕をインカレへ連れて行ってくれたCEEPO、今度は僕がCEEPOをハワイへ連れて行ってみせる。


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