2009-11-8湘南国際マラソンでサブ5を達成せよ!
(〜そして湘南の風になれ!〜)
イヤミ

☆MISSON-183☆ 湘南国際マラソンでサブ5を達成せよ!(〜そして湘南の風になれ!〜) by イヤミ

<序章>
 大会3日前の木曜日、帰宅ランの途中で可愛らしいランナーに話しかけられた。なんと東京都の強豪フットサルチームの女性とのこと。
女性A:「いつもこの時間に走ってるんですか?」
イヤミ:「ちょいちょい走ってますよ(ほんとにちょっと)」 このままランナーズハイ(じゅんく曰く”オンナーズハイ”)になり、ゆっくり走るつもりが結局川崎〜武蔵小杉間の7kmを5分30秒/kmで攻めまくり、次の日体中がバキバキに・・・・。さらについつい、
イヤミ:「実は今度の日曜日に湘南国際にでるんですよ」 と言ってしまい、
女性A:「フルマラソンですか?すごいですね!じゃあ終わったら結果をWebで探しますね」 と言われ、ん?やばい!。これでリタイヤも6時間ギリギリ完走できなくなってしまった!。しかし今回の練習量は、
  9月:30kmぐらい、
 10月:10kmぐらい
 11月:この日の10kmのみ

さあどうなる、イヤミ!?

<本編1>〜前日〜
 前日、地元のスーパー銭湯へ。3kmを軽く走っていったが、体中が痛くて息ハアハア。眠くなった。ハンガーノック?(3kmで?!)。風呂はまったく気持ちよく無し(吐きそう)。帰宅後、マッサージに行って、米をいっぱい食って、体中にバンテリンを塗って寝た(もうダメか?)。

<本編2>〜当日〜
 サブ4は無理。4時間半も無理。ということで、サブ5を目標とした。しかし、まったく練習していないので、サブ5を達成するために1つの戦略を立てた。前半21kmで貯金をし、後半でそのタイムの貯金を効率的に食いつぶすというその名も「ご利用は計画的に」作戦だ。正確には「ご利用は計画的に〜そして湘南の風になれ!in 2009秋〜」作戦(長〜い!)。

■「ご利用は計画的に」作戦の概要■
☆前半21km(貯金)
 サブ5をイーブンペースで達成するには7分/km。これを基準に考え前半21kmはこのペースより速かった時間を”貯金”と考える。6分〜6分半/kmを目標に走る。

☆後半21km(借金→計画的に!)
 前半で貯めたタイムの貯金を後半21kmできっちり食いつぶす。つまり21分の貯金があったら、1kmあたり1分使えるので、8分/km。42分貯めたら9分/kmで走る。ただし、後々ペースダウンすることも考えて、後半のはじめは少しずつ使う(計画的に!)。

☆ポイントは”気持ちを切らさないこと”
 ポイントは後半の食いつぶし方。21kmで貯金をきっちり全部使うつもりで走る。無理に貯金を残そう思ってはいけない。大切なのは、ペースが落ちて貯金を食いつぶす速さが加速してもあせらず気持ちを切らさないことである。気持ちが切れるとフルマラソンはペースがドラスティックに落ちていく。

☆”へそくり”の6分
 42kmを7分/kmで走ると4時間54分で実は6分余る。これは走る前からある貯金で、いわば”へそくり”。この”へそくり”も必要とあらば積極的に使う。

■レースだよ■
☆スタート
 なんだかんだあって9:00スタート。号砲後、スタートのマットを踏むまで6分半。”グロスでサブ5”がベストだが、無理ならこの6分半も使う。”ネットでサブ5だった!”と言い張る!。

☆6キロまで
 1キロ地点のラップは6分数秒。もう貯金約1分。いいペースだ。”6分/kmでいければ5kmで貯金が5分もたまっちゃうよ!”ぐらいの気持ちで走った。5キロ表示は見失った。6kmのラップは、34:50。貯金7分。人生、貯金がたまると嬉しいもんだ。

☆給水、トイレ、休憩
 1つめの給水所でトイレに入った。今回の作戦のもうひとつのポイントとして給水&トイレ&休憩の時のロスを少なくすることがあった。
 ・給水→これは必ず走りながら取る。1分以内に抑える。
 ・トイレ→これもなるべく1分以内。
 ・休憩→これは前半は無し。後半は取ることになるが、とにかく時間を計る。なるべく2〜3分に抑える。

 実際トイレに行くと、しまった!列がある!並んで2分ロス。しかし実作業は何とか1分以内にしたいがどうだ?!。時計を見ながらスタート!・・・終了(ふぅっ)。57秒。フェラーリチームのピットレコード(45秒)にはかなわなかったが、なかなかの好タイムが出た。

☆前半終了
 前半は思いの他いいタイムが出た。6分/kmを切るぐらいのペースで進んでいる。
 10km地点  1:03:30(5kmLAP:34:xx(トイレ,給水込み))   
 15km地点  1:34:18(5kmLAP:30:48)   
 20km地点  2:03:25(5kmLAP:29:07)

 どうやら”後半は落とせばいい”と思っていると”この先まだ20km以上もあるのかよ!”という不安は沸いてこないらしい。前半21km地点を2:09:xxのスプリットで気持ちよく通過。この地点で貯金が約19分ある!。ネットタイムなら26分も!江ノ島の潮風が気持ちいい!。ここまでは作戦大成功だ!。

☆後半しゅっぱーつ!
 ここが今回の作戦の最大のポイント。貯蓄しなくちゃという”新婚妻”の気持ちから、田園調布に住む”セレブ妻”の気持ちに切り替える。つまり調子がいいと思ってもペースをさげて貯金を使うことが大事。間違っても貯金を増やそうと考えてはいけない。具体的にはまずは7分半〜8分ペースで行こうと考えた。

☆後半の前半(作戦ミス!)
 しかし言ってるそばからベースダウンできず。調子がいいので、20〜25kmのラップは32:xx。これが後に嵐を呼ぶことになる。

☆25km〜(ん?)
 25kmの時点で貯金はさらに増えて32分。これは4時間30分いってもうたろか!。なんて思っていたが・・
    25km〜30km   36:xx  (おや?)
    30km〜35km   40:xx  (ありゃりゃ?)
    35km〜40km   50:xx  (おーーーい!なんばしよっと!)

 37kmで時計を見る。貯金はたったの6分!。いつの間に使ったの!?。”セレブ妻”の予定が銀座,六本木を飲み歩く”金持ちボンボンドラ息子”になってるぞ!。それでも残り4kmを10分/kmで行ってもサブ5は達成と思いながら気持ちを切らさない様に走る。しかしこの37〜39kmが湘南名物”魔の西湘一本道”!。いけどもいけども給水所無し、景色は同じ”人の列”。37〜38km地点のラップを見ると本当に10分/kmになっていた!がーん!(古)

☆残り3km
 ”もう気持ちを切らさない為のネタ”が尽きた。あ、1つあった!。(あと3km)=(あとかもめ町1周半)だ。少し元気を取り戻す。しかしかもめ町1周に20分かかっているのか?。深くは考えないことにした。やっと給水所(@39km)、給水後40km地点のマットを踏む。

☆残り2km〜ゴール!
 不思議なもんでここからは走れるようになる。40〜41kmのラップは8分20秒に復活。ここで時計を見ると4時間52分。グロスもいける!。と思った瞬間ペースアップした。どんどん速くなる。さっきはダメだったのになぜ?人類の神秘か?。プリンスの周りに来た!。くねくね坂がある!這うように登った!さあゴールが見えた。ちっさ!。てか、ゴール遠すぎ。ラストスパート!ゴール!4時間58分xx秒!サブ5達成!(ギリギリやん!)。

■「ご利用は計画的に〜そして湘南の風になれ!in 2009秋〜」作戦まとめ
 「ご利用は計画的に〜そして湘南の風になれ!in 2009秋〜」作戦は何とか成功に終わった。この「ご利用は計画的に〜そして湘南の風になれ!in 2009秋〜」作戦のポイントはペースが落ちて苦しくなってもいかに気持ちを切らさないで走れるかというところである。

☆若手の”乗り越える”ではなく熟年アスリートの”やりすごす”うまさ
 フルマラソンやトライアスロンのような距離の長いレースでは、レース経験の豊富な選手に有利だ。それはいろいろな苦しい状態に陥ったとき、いわばその”向こう側”を経験しているからである。たとえば登り坂で苦しくなってもその先の下り坂で楽になるとか、足がつってもしばらく走れば治るとか・・。それを知らない若手は”もうダメだ、乗り越えられない”と思ってしまうところでも、熟年アスリートはうまく目の前ににんじんを吊るし続けて苦しい状態をやり過ごしている。この”乗り越えなきゃダメだ”と思っていることと”やり過ごせば大丈夫”と思っているところの差が大きい。
(そして、"やり過ごして”勝った者が”乗り越えなきゃ”と思っていて負けた者にたいして”お前はまだまだ根性がない、乗り越えろ!”といって精神的ダメージを与えていたりする・・・)。
 →財力にモノを言わせて年に何度も海外アイアンマンに出ている熟年アスリートが良く使う手だ。負けるな!若手芸人!

☆”ドラ息子”が”セレブ妻”になるには・・・
 →やはり練習か?。今の状態では”ギリサブ5”が限界だと証明してしまった・・。

■「ご利用は計画的に〜そして湘南の風になれ!in 2009秋〜」作戦 タネ明かし
 この「ご利用は計画的に〜そして湘南の風になれ!in 2009秋〜」作戦(あー長い!)は実は伝説のトライアスリート本吉民男氏(神奈川県在住)の2004年の大田原マラソンの完走記をモチーフにして焼き直した作戦である。おそらく”サブ3”を”サブ5”に置き換えて読めばやってることは同じのはず(たぶん)。

 次はトレーニングをしてサブ3に挑戦だ(次はいつ?)。(完)


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