2008/11/16 35kmの壁が越えられない タケ

 地元開催のフルマラソン。コースは熟知している134号。参加人数が多く、トイレetcを考えると避けたい大会ではあるが一度は走ってみたいコースでもある。例年は大田原に参加するのだが、鉄人からも多くが参加するということなのでエントリーした。昨年、大田原でサブ3.5を目指すも35kmで撃沈。今年は20〜30km走を取り入れた練習を行ない今年こそはという思いで臨んだ。

 当日は戸塚発5:38の東海道で二宮に向かう。スタート時間が9時と早いので仕方ないが、大田原に行くのと変わらない時間に出発。近くて遠い湘南国際マラソンである。まだ早いのか電車はガラガラで座る事が出来た。二宮からは神奈中の臨時バスが出ていたが、隊長は目もくれずにアップ代わりと歩いて大磯プリンスを目指した。天気は雨。唯一の室内である更衣室のある建物内に陣取り、トイレを済ませ準備をする。8時過ぎには予想タイム3時間の列に並びスタートを待つ。

 気温も高く、待っていても寒さは感じない。スタートのセレモニーも終わりいよいよスタート。早めに並んだお陰でスタート地点までのタイムロスも30秒ほど。人数が多いのでペースはゆっくり。先を考えたらこのくらいの方が良いかもしれない。大磯駅前のファミマでトイレを借りる。5kmは26:06。トイレとスタート時の混雑を考えればマズマズのタイム。134号に出てからは回りのペースに合わせ次第にペースも上がってくる。普段は交通量の多い134号だが、今日は交通規制のため車は走っていない。静かで気持ちが良い。

 10km は49:18。この5kmは23:11。時計を見てビックリ。ちょっとペースが速いか。すこしペースを落とそうかと思うが、どのくらい落とせばよいかも分からないのでこのまま行くことにする。給水所でウエストバックに入れたパワージェルを補給。湘南大橋を渡ると二車線になるので人もバラけて走りやすくなる。

 15kmは1:13:16。この5kmは23:58。3:30を切るためにはいいペースで走っていることになる。この頃になると折り返してくるランナーともすれ違う。タケ2号を発見。快調に走っている。そのすぐあとに成長著しいジュンク。西浜歩道橋を折り返すと一緒に走っている隊長、ジャムおじさんとすれ違う。元気に走っている。

 20kmは1:37:01。この5kmも23:44といいペース。20kmを過ぎたところでパワージェルを補給。このころからトイレが気になりだした。行きたいような、我慢できそうな。そんなことを考えながら走っていたら、いつの間にか隣に並走する人がいる。私が前に出るとそのランナーは負けじとまた前に出る。いつしか周りは見えなくなり二人だけの時間が出来た。二人でペースが上がり、次々とランナーをパスしていく。

 25km。2:01:00。この5kmも23:59で走れている。第7給水所で給水した瞬間に離されるが、必死で追い付き彼の後ろにピッタリと付く。ここは離されまいと頑張るが徐々に離されていく。その瞬間、彼は後ろを振り向き私との差を確認した。やはり相手も意識していたのだ。湘南大橋の登りに入ると彼のペースが落ちて近づいてきた。ここは頑張りどころと防寒対策用に100円ショップで買った肘のサポーターを投げ捨て追いつこうとするが、足が動かずなかなか追いつけない。

 30kmは2:25:47。この5kmは24:46とペースが落ちている。それでもまだ24分台で走れているので3:30は可能だ。しかし30kmを過ぎてから前半の勢いがなくってきた。競り合った彼の背中は小さくなっていた。ここでトイレタイム。大磯2kmの標識が見える。もうすぐ西湘バイパスに入るが遠く感じる。

 35kmは2:53:17。この5kmは27:30と大幅にペースダウン。二人で競り合って走ったツケが回ってきた。この時点で目標のサブ3.5に黄色信号。西湘バイパスに入ってからがつらかった。一気にペースは落ちて抜かれるばかり。

おじさんが横に来て「つらい?」と聞かれ「つらいです」
「でもこのままいけば3:30は切れるから大丈夫だよ」と一緒に走ってくれる。
「このペースだと5分/kmで走れていないので3:30は厳しいですよ」と言うと
「え〜!! 本当!?? 3:30切るのが目標だから」とペースを上げてそのおじさんは行ってしまった。
おじさんは3:30を切ることが出来たのだろうか?

 西湘バイパスは海が見え最高のロケーションのはずだが、今の私にはそんな余裕はまったくない。走ることも出来なくなりついに歩いてしまう。歩いていたら、ティップネス戸塚の猪田さんに「頑張れ〜」とカツを入れられ抜かされてしまった。それからは歩いて走って。まるでトライアスロンの最後のラン。3年目も35kmの壁を超えることが出来なかった。行けども、行けども折り返しが見えない。周りで歩いている人は全く居らず、次々と抜かされていく。屈辱の時間だけが過ぎる。もう一度走ろうとすると今度は右大腿四頭筋が攣ってしまい立ち止まる。サブ3.5の夢は砕け散った。ようやく回転灯が見え折り返し地点。

 40kmは3:30:48。この5kmは何と37:30もかかってしまった。残りの2kmは遅いながらも何とか走り、プリンスホテル付近で隊長に声を掛けられるが元気のない返事を返すことしか出来なかった。せめて3:45は切りたいと最後の力を振り絞るが、最後、曲がった瞬間に急坂!!!!ここで終わった。3:45:32。昨年の大田原マラソンよりも悪かった。

 前半のペースが速すぎたのが原因? 見知らぬランナーと競り合ったのがマズかった?3:30を切るだけの力がない? 練習不足?色々と考えられるが、ここ3年間は最後まで走りきることが出来ていないのが大きな問題。まずは歩かないことを目標にしよう。

	2007大田原	2008湘南国際
 5km	  23:49		  26:06	
10km	  48:30	24:41	  49:18	23:11
15km	1:12:44	24:13	1:13:16	23:58
20km	1:38:01	25:16	1:37:01	23:44
25km	2:01:56	23:55	2:01:00	23:59
30km	2:26:24	24:28	2:25:47	24:46
35km	2:53:09	26:44	2:53:17	27:30
40km	3:27:22	34:13	3:30:48	37:30
42.2km	3:42:30	15:07	3:45:31	14:43
昨年の大田原とのラップを比較すると、前半のペースが少し速いが今年も同じパターンとなり35kmで終わってしまった。この一年全く進歩していない。渋井陽子にならないように来年こそはサブ3.5!

 前日受付。会場までが遠い。参加費が高い。参加者が多いなど不満な点は多々あるが、コースは走りやすく、場所がら応援も多く思っていた以上に楽しめた大会でした。何よりも車のない国道1号、134号を走れたことは気持ち良かったです。


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