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種目:ハーフマラソン 一般男子 記録:1°23′46″(総合150位/2651人、一般男子62位/2044人) 0Km 0'08" 5Km 19'57" 19'49" 10Km 39'41" 19'44" 15Km 59'25" 19'44" 20Km 1゚19'27" 19'58" 21.1Km 1゚23'46" 4'19"
最終目標に向けての準備レース、2つ目。しっかりと走りたいという望みはあるものの、緊張感は無い。先週の月例マラソンの走りはまずまず。もう少し早いタイムを狙ったが、予定より少々遅かった。しかし、後半の走りは満足できるものだった。昨年の横浜は自分としては最悪のレース。無理に走ろうという気があったのか、その結果が大田原に出たのだろうと思う。今年はそんな走りではなく、体が自然に走るようなレースをしたかった。
5時半起床。外はやや風が吹いているようだったが、まだ今日は最終レースではないので気にはならない。朝食はもち3個、納豆、ヨーグルト。私のお決まりの朝食。どこのレースに行くにも、いつもこのマラソン定食。滞りなく準備は進み、予定どおり7時に家を出発する。石川町、中華街を経由して7時40分頃にはいつもの定位置に到着。みんなの場所を確保して準備完了。あとは受け付けが始まるのを待つ。その間にランニング用品のお店を覗いて長袖シャツと靴下を買い求める。今年は受け付けが早めに始まり、空いているうちに済ませることができた。8時半頃からはクラブのメンバーもぼちぼち集まり始める。
ハーフのスタートが10時20分、集合は9時50分。それに合わせてウォームアップを始める。ストレッチ、ジョグそしてトイレも重要なアップのうちのひとつ。ジョグをしながら使い慣れたホテルのトイレに向かう。体温を上げ、心拍を上げて十分なアップを済ませる。汗がにじんで来たあたりでアップも終了。自分の場所に戻りレースウェアに着替える。日差しは無く、寒い様に思ったが、それほど冷え込んではいない。いつもの恰好で走る事にする。上には捨ててもいいTシャツを着てスタート地点へと向かう。まだあまりランナーも集まって来ていない所で体が冷えない様にしてスタート時間を待つ。そのうち徐々に集まり始め、周りはランナーで一杯になる。いつもの様に市長と審判長の挨拶があってから、10時20分、レースがスタートする。
今日の目標タイムは1時間24分を切ること。昨年はキロ4分ペースを超えてしまった。走り方としては、本番の大田原に向けて、イーブンペースでしっかり走ること。それができれば、最終目標は達成できるものと思っている。いつもペースがあがりきらない事があるが、そんな事の無い様にムラの無い走りをするつもり。スタート地点では前の方にいるつもりだったが、出だしから遅かった。前方に並んでいるランナーが予想以上にたくさん居たようだった。完走予想時間を書いたプラカードがあるが、そんなものを守る人はいない。さすがに、一般の部で2位になったトライアスリートはマナーを守り、私の隣に居た。みんながこういう人であればいいのだが。
出だしで少しもたついたが、よく知ったコース、走り易いところを行く。ペースもすぐにトップスピードに上がった。イチョウ並木の下、たくさんの応援がいる。その中に、着ていたTシャツを投げ捨てていく。イチョウ並木を抜けてしまえば、後は殺風景な産業道路、応援も無く楽しいところとは言えない。昨年から陸連公認のレースになったためか、距離の表示位置がその前と変わっている。陸橋を上りきり、少し下ったところに1キロ地点、タイムは4分を少し超えてしまっていた。出だしのロスのため、仕方がないところ。後から確認したところ、ネットタイムでは4分を少し切っていたので納得する。その後は、かもめ町の陸橋まで平坦が続く。
坂を下りながらペースを上げて、そのまま精一杯出し切れるスピードで走る。前のランナーに置いて行かれない様にペースを維持する。今年で24回目、走るコースも変わっていない。変わらないコースを走り続ける。以前から比べればだいぶスピードは落ちてしまった。仕方がないことだが、走りの気合いだけは変わっていないつもり。いつも自分の精一杯のスピードを出している。
2キロはちょっとだけアップダウンのある橋の手前、3キロはクランクになっているコースの出口。広い道路に出た後は、シンボルタワー方面の埠頭へ向かう。ここも何も変わっていない。この辺りはいつもややペースが落ちるところ、意識してペースを上げる。埠頭の直線道路に出ると、そのずっと先に5キロ地点。なんとか20分はクリアしていたので安心する。ペースは落とさずそのまま気持ちよく走り続ける。
少し前から前方に根岸ランナーズのメンバーが2人並んで走っているのが見えていた。一人は私より少しだけ年上。元々快速ランナーだが、怪我のためここ数年は調子を崩している。もう一人は還暦ランナー。まだまだ相変わらず速い。しばらくはその2人を目標に走り続ける。少しずつその差は縮まっていた。日頃根岸では一緒に練習する人たちなので、負けるわけにはいかない。鉄人の面子にかけても負けられない。シンボルタワー下の給水所で水を取る。彼らはそこで少しペースが落ちた。それを見てすぐ後ろに付き、そして頃合いを見計らって追い越して行く。お尻をさわって行くわけにもいかず、背中を突付いて挨拶する。ペースは相変わらず、いいスピードで走れていた。ついでに周りのやや疲れの出始めたランナーも抜き去って行く。
埠頭の入り口まで戻ってくると、10キロのランナーが同じところを走って来ている。そこを左折し、かもめ町方面へ向かう。8キロは日産自動車の入り口、その先工場群を走り抜け、かもめ町。ここでも今年はペースが落ちていない。意識的にペースを上げる様にする。楽をする様な事はしなかった。かもめ町の交差点を過ぎたその先に10キロ地点。ここでも4分ペースは切っていた。ペースが落ちない様に頑張る。かもめ町の見慣れたコースをぐるりと回って11キロ、まだまだいいペースが続いている。まわりのランナーの顔ぶれが固まってきた。同じランナーが前後して走っている。その先の陸橋ではペースを落とさずそのまま走り、周りを突き放すつもりだったが、私のペースが上がらないのか、周りのペースが落ちないのか、周りとの差が変わらない。以前ならば、ここで大きく差が付いたのだが。坂を下って12キロ、このラップは4分を少しだけオーバーしていた。やはり私のペースが上がらなくなっていた。
本牧市民公園前の高速下では、折り返して来たランナーとすれ違う。まだまだそのランナーの数は少ない。私もそれなりにいい位置を走っていると思う。さすがに前を走るランナーは軽い、いい走りをしている。そのイメージを貰って、自分のフォームを見直す。13キロに近い辺りに折り返し地点。それを過ぎればあと残りは8キロほど。どうにでもなる距離である。無理をしてでもペースを上げて行く。隣を走るランナーとも競り合いになるが、私は相手を意識していない。自分の走りをするだけだが、私に付いてくるランナーが邪魔で仕方ない。なるべく避ける様にして、最短コースを選んで走る。
2回目の陸橋でもやはりペースは落ちてしまった。やはり以前の様な走りにはならない。上り坂の途中の14キロを過ぎ、坂を下ってから、かもめ町の直線の終わりが15キロ。この間のラップはちょうど4分となってしまったが、トータルではまだまだ十分なタイム。この先、このまま4分を切れないのではまずいので、ペースアップを計る。給水を過ぎた後の、かもめ町の角では、ちょうど10キロの関門時間を過ぎたところ。ギリギリで通過できたランナーはのんびりと走っている。しかしそのままでは次の関門で止められてしまうだろう。残念ながら関門で止められてしまったランナーは、収容バスに乗り込んで行く。遅ければ仕方がない。
私のペースは最初から殆ど変わっていない。上がりもしなければ、下がりもしない。前方には男に囲まれた女性ランナーの姿が見えてきた。新しいいい目標ができた。最後の5キロを仕上げとして、しっかり走りきるつもり。最近は毎年思うことだが、以前はこの辺りから更にペースアップができていた。それで22分程度のタイムを出すことができていた。近年ではそこまでタイムが伸びないのは仕方がない。しかし、最後まで精一杯の走りをしたい。前の女性を頼りにペースを上げて行く。しかし女性との差は徐々に詰まっていったが、タイムはそれほど上がっていなかった。
往路の8キロ地点を過ぎてから左折、その先が18キロ地点。ここのラップは何故か、4分を大きく超えてしまっていた。レース前の予定では、ここからの3キロを頑張って走るつもりでいた。先週の月例でもラスト3キロでスパートを掛けて、食い下がるランナーを振り切った。最後の3キロ、ここが勝負どころだった。往路の3キロ地点、右折の手前に、私の名前を呼んで応援してくれる人がいた。派手なバイクウェアを着ていたのですぐに分かった。対馬だった。それに応えて更に気合いを入れる。間もなくラスト2キロの給水所。コップには少ししか入っていなかったが、水を補給してラストスパート。昨年よりはラストも走れている様だった。ラップタイムも4分を切れている。大したアップではないが、ペースアップがきいている様だった。前を行くランナーも少しずつだが捕らえられている。ラップを見る限りではまずまず満足できる結果が出ていた。
残り1キロを過ぎると最後の陸橋。20キロを走って来た後では、なかなかペースも上がらない。前を行くランナーを目標にして懸命に走る。下っていく坂の前方にはマリンタワーも見えるはずだが、ここから落ち着いて見た覚えはない。それだけ辛いところである。坂を下り終わって右折すると、ラストは400mほどの直線。ここは本当に長い。ゴールゲートが見えて、もう終わりと分かっているのになかなか着かないのが辛い。ゴール直前には21キロ地点。最後の100mも懸命に走ってなんとかゴール。ゴールタイムは24分になっているかと思ったが、ゴールの時計はまだ23分半を過ぎたところ。まだまだ気を良くしてのゴールとなった。レースコンディションとしては暑くならずに最後まで気持ち良く走れた。それもいい結果の要因のひとつだろう。
ゴール付近にはフィニッシャーも応援もたくさんいた。そこから自分の場所に戻るにもひと苦労。つりそうな脚をかがめてRCチップを外し、Tシャツの列に並ぶ。公園内もたくさんの人であふれていた。人込みを避けてさっさと帰って来た。もう少し走れそうな感覚だった。次の大田原が楽しみになってきた。