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3月2日LAマラソンを走ってきました。結果は後半つぶれて4時間以上かかりました。
今回のレースは若潮から5週間後だったので練習の一環としての位置づけでした。それから、若潮のあと2週間目に行ったスキーがいけなかったのか?それとも若潮の疲れが残っていたためか左お尻の筋肉痛(ハムストリングの付け根部分)が出ていて、座ると痛み、前屈しても痛み、靴下を履くときも痛むという状態で練習も中途半端でした。(これって坐骨神経痛?)それでも走っているときは痛まなかったので、20キロ走も2度やり、大田原、若潮の好調もあったので体調が悪くても4時間を切るのは当然と考えていましたが甘かった。
マイル毎のラップから5キロラップに換算してみました。
スタート 0:02:12 スタートはユニバーサルシティ。 5K 0:29:11 26:59 2万人以上の参加者でしばらくは動けませんでした 。 10K 0:54:00 24:49 下りが続きスピードアップ。余裕を持ってハリウッドを走り抜けます。 15K 1:20:01 26:01 キロ5分ちょっとのペースで快調な走りでした。 20K 1:46:19 26:18 快調だったのはこの辺まで。余裕は消えた。 25K 2:15:25 29:06 大きくペースダウン。それでも3時間台は大丈夫と思っていた。 30K 2:43:03 27:38 宿の近くの19マイル(約30K)地点までは頑張ろうと思いつつ走る。 35K 3:16:49 33:46 さらにペースダウンでサブフォーは怪しくなる。 40K 4:01:11 44:22 計算上サブフォーがだめになった22マイル過ぎの1マイルは歩いた。 FINSH 4:14:02 12:51 つぶれてもゴールはスマイルで。 前半 1:51:35 後半 2:22:27 +30:52
今回の旅行はHISの格安ツアーをアレンジして行ってきました。ツアー価格はロサンゼルス5日間49,800円を元に1ヶ月前予約で5,000円引、ダウンタウン宿泊指定で3,000円増、それから一人部屋追加代金が18,000円、延泊代金が2泊で4,000円(これは超安)。ここまでのトータルが69,800円です。さらに燃料代が34,000円追加されます。燃料代はちっとも格安ではありませんね。空港利用税等が成田とLAで8,500円がかかり、合計ロサンゼルス7日間で112,300円をHISへ払いました。
LAは犯罪も多くて危険な都市だといわれています。車社会であり、免許を取るのが簡単、2000円で取れるから誰でも車を運転するので、歩道にはほとんど人が歩いていない。そしてバスや地下鉄を利用するのは車を持てない低所得の人たちなので危険だとホテルへ向かうバスの中でHISのガイドさんから説明されました。オプショナルツアーを売るための誇張もあるでしょうが、実際歩道を見るとほとんど人はいないし、窓からみた住宅には鉄格子の家も多く見られ、不安感を抱きました。
宿泊はダウンタウンのフィゲロアストリートにあるフィゲロアロサンゼルスというホテルでした。モロッコをイメージした内装で一風変わったホテルです。ここはHISの基地になっていて、LAに到着したツアー客は全員ここに来て、各種説明(主にオプショナルツアーの話ですが)を聞いた後、ホテルごとに分かれます。アメリカン航空の同じ便で着たツアー客は30人ほどでしたが、この日だけでも200人が到着するとのことでした。ツアー客は大半が学生風の若者でした。HISのマラソンツアー客は20人だそうで木曜日以降に到着します。このホテルはマラソンの受付、エキスポ会場になっているコンベンションセンターのすぐ近くにあり、その点では便利でしたが、近くにジョギングをするようなロケーションは見当たらず、ジョギングしている人も大会の前日まで見ることはありませんでした。土曜日の朝、初めてジョギングをしている人たちを見かけました。たぶんレースに参加する旅行者だと思われます。坐骨神経痛?もあったのでレースまで練習はやらず、オプショナルツアーを楽しみました。木曜日は市内観光($65)でサンタモニカ、ビバリーヒルズ、ハリウッド等に行きました。4日前にアカデミー賞授賞式があったコダックシアターへも行ってきました。この日HISの市内観光バス(60人乗りの大型バス)は3台も出ていて大忙しでした。金曜日はユニバーサルスタジオツアー($90)、大会前日は受付とエキスポウォッチングで過ごしました。
マラソンにエントリーしたのは2週間ほど前で、インターネットで申し込みました。参加料は$100です。僕のゼッケンは14454でしたが、当日は26000番台の選手も走っていました。受付は前日までOKですが2月29日からは参加料が$115に上がります。ゼッケンは受付順のようでした。直前になってから申し込む人がずいぶん多いんですね。
マラソンのコースですが、大雑把に言うと、ユニバーサルスタジオがある丘の上のユニバーサルシティをスタートし、坂を下ってハリウッドを抜けダウンタウンへ向かいます。途中コリアタウンを抜けダウンタウン内をくねくねと曲がり(コーナーがたくさんあります)、ロサンゼルスオリンピックのメインスタジアム横を走り、怪しい問屋街?のようなところも走ります。最後はビル街のど真ん中、東京で言えば大手町のようなところがフィニッシュラインです。水のエイドステーションは1マイルごと、ゲータレードが2マイルごとにありました。距離表示も1マイルごとでした。今回のマラソンは練習の40キロ走感覚で走ります。それでもいざスタートすると速く走ってしまう恐れもあるので予防のためデジカメを持って走りました。
LAの気候ですが、3月の平均最低気温は10度、平均最高気温は20度とガイドブックには書いてありました。ガイドさんの話では先週は雨が降り寒かったが、今週は良い天気が続く予報でほぼ1週間ごとに天気が変わるとのことでした。到着した水曜日は暑くなり気温は28度まで上がったそうで夏の暑さでしたが、木曜日からは晴れていましたが気温は22〜3度位の感じでした。レース当日も晴れ、気温22〜3度で暑過ぎるということはありませんでした。
レースのスタート時間はおよそ午前8:15となっていました。ダウンタウンからスタート地点のユニバーサルシティ駅までは地下鉄で20分ほどです。レース当日参加選手は無料で地下鉄に乗れます。僕の乗車駅7thストリートは改札規制で長い行列が出来ていましたが、これはホームを超満員にしないための規制で、列はスムーズに動き10分もかからずに乗車できました。車内はゼッケンをつけた選手ばかりでした。のんびり出てきたのでユニバーサルシティ駅に着いた時はスタートまで1時間を切っていました。ストレッチをして着替えを預けスタート地点へ向かったのは20分前。どこがスタートかよく分からなかったのですが人の流れに付いて行きました。スタートの列に着くと人が多くて前進は不可能でした。いったん柵の外に出て行けるところまで前進し、スタートラインまで80メートルくらいまで行けましたが、そこまでが限界、柵の外も満員状態でした。男女のエリートランナーが別々に先にスタートした後、アメリカ国歌が歌われ、一般のレースがスタートしたのは8時23分でした。日本のように時間通りではありません。
スタート後30秒ぐらいは動けませんでしたが、その後ゆっくりと動き出しスタートライン通過が2分12秒。人が多くて走りにくいと感じたのは最初の3キロほどで、道路幅が広くすぐに混雑はなくなりました。3キロすぎあたりからハリウッドまで一気に坂を下ります。ここでは自然とペースアップしてしまいがちですが気持ち的には抑えていきました。3マイルから4マイル間はハリウッドブルバードです。アカデミー賞のコダックシアターからは少し離れていますが、ハリウッドのメイン通りです。多くの観客の声援を受けました。特にエイドステーション周辺は観客が多かったですね。また途中バンドや和太鼓の演奏もあってにぎやかでした。5マイル(8キロ)を過ぎるとペースがマイル8分ちょっと(キロ5分ちょっと)で落ち着きました。ここではまだ余裕もありちょうど良いペースでこのまま行けると感じていました。ハーフ通過が1:51:35でした。サブ4は余裕で達成できるペースです。後半2時間かかっても楽勝だと気楽に考えていました。
様子がおかしくなってきたのはハーフを過ぎてからです。どこが痛いというわけではありませんが、余裕がなくなり、マイルのラップも9分台に落ちてしまいました。しかし貯金があります。計算上キロ6分で行けばまだ2〜3分余裕があります。このときは何とかマイル9分台を維持して受付会場のコンベンションセンター(19マイル地点)までは行きたいと思いました。30キロ通過は2:43:03でした。距離表示はマイルごとでしたが、チップの途中計測は10キロ、ハーフ、30キロだったので記録の確認が可能でした。18マイルで10分台に落ちたラップは19マイルで9:49に改善するも20マイルで再び10:05になり、21マイルでは10:25まで落ちてしまいました。走っていて痛むことはなかったのですが、エイドステーションで屈伸をしたときには手を膝へもって行く途中でもう腰が痛み、しゃがむまでに腰からハムストリングにかけてが痛みました。9分台のラップはもはや不可能でした。21マイル通過が3:07:49、残りの5マイルをマイル10分のペースで走らなければサブ4は難しい計算です。
22マイルのラップは10:17でした。ここでサブ4を断念。このとき僕の頭のコンピューターはこのまま頑張っても4時間を数分オーバーすると計算したのでした。そこは陸橋を超えると前方にダウンタウンの摩天楼が眺められるLAマラソンでも見せ場の場所でした。ラスト3マイルは気楽にマイル11分台で走りました。最後の1マイルは大手町の箱根駅伝のゴールのような盛り上がりでLAマラソンの花道でした。広い道路が完全に交通規制されて大観衆の声援のなかフィニッシュラインを目指し走ります。好記録で走っていたらものすごく感激できただろうなと思いつつフィニッシュラインを走り抜けました。LAマラソン、いつかまた出てみたい大会のひとつになりました。