2008-5-25 潮来トライアスロン キヨ

 5月25日、第22回潮来トライアスロン兼第13回全日本大学トライアスロン選抜大会に参加してきました。

 霞ヶ浦から流れ出る常陸利根川河川敷を主会場に、あやめ祭りで有名な潮来市内をバイクコースとする大会で、大会名のとおり、一般のトライアスロン大会に学生の大会が併設されているものです。例年なら、この時期はアイランドシリーズの新島に出ているのですが、神大トライアスロン部の指定レースということで、初めて参加しました。今年で第22回目ですから、トライアスロン大会としての歴史は古いですね。パンフレットに書かれた過去の入賞者を見ますと、全国レベルで活躍された選手の名前もみえるものの、ここ最近は北関東地区のローカル大会の様相です。今回も、一般の参加者は茨城県内を中心に120名余りしかおらず、これに学生が100名ほど出るという規模です。横浜からも東関道を使えば3時間足らずで来られるのですが、前日の開会式に参加しなければならないので、日帰り参加ができません(開会式といっても、大半は地元政治家の挨拶で終わり)。

 スイムコースの利根川は肘から先が見えず、バイクコースは一部市街地なのに、当日がかなり激しい雨だったせいもあるのでしょうが、大会関係者や大学の控え部員がいるくらいで、全く沿道の応援はありません。ランコースも河川敷で全く変化がないうえ、バイク、ランとも遮るものがない吹きっ晒しの強風の中での走りとなりました。一般のアスリートと大学チーム名を背負った学生とが一緒に参加できるレースは他にはないでしょうから、前夜祭でもして交流の場でも作れば、お互い良い刺激になるでしょうに。現に、参加者の中に、神大OBの方がおられ、コース途中で擦れ違う度、大きく声援してくださるという場面もあったそうです。最初からネガティブなことばかり書いてしまいましたが、夏のシーズンに向けての力試しにはなりましたし、多くの学生の声援を受けながらのレースは楽しいものでした。

 さて、私自身のレース全体を通しての出来は、60点、というところでしょうか。
レース前の目標は、
@ 2時間35分±5分、
A 年代別で3位入賞、
B 例えどんなに悪くても学生の前で鉄人クラブの名前を汚さないこと。

 レースは午前8時に一般40歳以上と一般女子、5分後に大学及び一般のチームトライアル、その20分後に一般男子15歳以上、更に10分後に大学選抜チームという4ウェーブに分かれてのスタートです。なお、チームトライアルは1チーム5人以内でその上位3人の合計タイムで競われます。今回、一緒に参加した神大トライアスロン部は、国士舘大と桜美林大と合同で『T−FREAKS』というチームを組んでおり、総勢3チーム15人での参加となりました。ヨーコ・ヨコハマは、6月にイタリアで開催されるデュアスロン世界選手権のU23の日本代表が二人(神大と国士舘各1人)に鉄人掲示板に投稿された宮古島で好成績を挙げたコーゾーさん、さらに昨年日本インカレに出た本物の女子学生と同じチームになったので、黙っていても優勝できるはずでした。

 スイムは750m折り返しで、私は第1ウェーブでの1位を目指し泳ぎ始めました。ところが、右隣にかなり勢いのある泳ぎをする人がいて、スタートダッシュから200mほど競い合いましたが、とても敵いそうになく、またスイムキャップの色から40代の選手だったので、こちらのペースを落ち着かせました。直ぐに10m余り差をつけられました。その前さらに10mほどにもう一人40代の人が泳いでいるのが見え、どうやら私は3番手のようで、50代1位確保に目標切り替えます。が、その後、10m程の差は広がることもなく、むしろ、折り返し前に少しずつ1位と2位の差、さらに2位と私の差がそれぞれ縮まって来ます。折り返し地点では1・2位が並び、手の届くところに私も追いつき、また元気が出てきました。しかし、1・2位の人が並んで競い合い始めたせいでしょうか、二人のペースが上がり、私は身体半分くらいまでは付けるのですが追い越すところまでは行きません。結局、最後は力尽き15m程離されて3位でのスイムフィニッシュとなりました。タイムは27分38秒で決して納得できるものではありませんが、年代で1位だったことと、5分後にスタートした学生1位のコーゾーさんにバイクトランジットまでは追いつかれなかったことを考えますと、タイム以上に内容は良かったのかも知れません。

 バイクは13.4キロを3周回します。各周回とも前半は利根川河川敷で追い風、後半は市街地で向かい風になります。スタート直後、コーゾーさんに、その後学生の先頭集団10人ほどに抜かれ、3k地点では女子学生にもスッと追い越されました。が、その後はポツリポツリと抜かれる程度で順調に50代1位をキープしているつもりでした。ただ、雨のためのスリップを恐れ空気圧を普段の10から8まで落としたのでねっとりとした感覚が1周目の半ば辺りで、先に行ったコーゾーさんのペースが止まっているように見え、追い付き尋ねると、「パンクした。」とのこと。スペアは持っておらず、この時点でヨーコ・ヨコハマのチームの優勝はおろか、入賞も泡と消えたように思えました。他の有力チームはメンバー全員が男子学生であるのに、このチームは3番目は女子のどちらかのタイムが加算されることになるのですから。2周目も後半になると、さすがに学生に次々抜かされるようになり、50代のゼッケンにも二人追い越されました。さらに3周目半ばでもう一人50代に追い越されました。付いて行くことができず、なんとか、後姿が見えるところでランに移りたい、との思いです。5分後スタートのヨーコ・ヨコハマも少しずつ詰めて来ています。

 ランは河川敷2箇所折り返しです。第1折り返しの4キロ付近までは追い風。3キロ辺りで、神大の現キャプテンに追い越されます。もう少し粘りたかったのに。さすがに若いだけあって、去年見た時と比べて格段に力をつけたようです。その直後、50代一人に追い付きました。折り返してくる人のゼッケンを確認しても、この人が50代3位の筈です。このまま付いて最後で頑張るか、それとも万一ゼッケンを見逃していたら先を急がなければ、との気持ちの揺れがありましたが、その人の走りを見て、こちらが終盤ばてても再度追い越されることはないだろうと思い、ペースを維持して走り続けます。4キロ折り返し後、1キロ弱で橋を渡り、第2折り返し地点へ向かいます。ヨーコとの差は2分程に縮まっており、その内追い付かれそうです。50代1,2位と思われる人との差は広がっています。最後の3キロは向かい風。タイム最低目標の2時間40分は無理だけれど、何とか3位、との思いで少し嬉しい気持ちで走っていました。

 結果、年代別4位でした。とてつもなく速い50歳がいて、バイクへのトランジットで追い越されたのに気づかなかったようです。ランでも2箇所目の折り返しへの別れ道で行き違ってしまったようです。気づいていても、今の力では限界です。もうひとつも二つも上の練習が必要ですが、目標Bは守れたと、思っています。ヨーコ・ヨコハマはランの最後エネルギー切れで失速し、私との差はむしろ少し開いたようです。ただ、チームトライアルでは世界戦代表の二人の貯金が沢山あって2位に入賞できました。

 いろいろ文句も言い、雨と強風の中ハードなレースで、皆さんに是非にと迄のお誘いはできませんが、終わってみれば、思い出に残る大会かも知れません。


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