2008-6-15 NISSAN CUP 初めての入賞 ジョージ

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作戦
 思い返してみると大学生の時以来、二年ぶりのショートの大会である。ハワイを目指すなら、まずは、国内の大会でも結果を残せるような実力をつけないといけないとの思いから、今回の試合の目標は、総合入賞(〜6位)に定めた。かつてエイジ別では表彰されたことはあったが、総合では経験がなかった。それでも、今回は『総合で狙う』と豪語した。僕は、目標をはっきりと決め、他の人にも認識してもらうように宣言するように努めている。その理由は、目標を宣言して目標をより現実味を帯びた明確なものにしたいという思いからである。ともすれば、「ビッグマウス」とバッシングを受けそうだが、そのリスクを背負ってでも、「やらざるを得ない」→「絶対やってやる」という気持ちを練習中もレース中もいつも自分に強く持たせるために、意識的に行っている。何回も言っているとだんだん本当に自分が入賞するような気がしてきて数日前からわくわくしてきた。

レース前の反省点
 レースが始まる前から反省点が二点。
 一点目。給水計画。「バイクコースにエイドがないのでボトルは二本必要」ということは聞いていたが、CEEPOは少し変則なフレームをしているため、ゲージが一本分しか付かない。にも、関わらず、結局当日まで何も対策をしなかった。宮古の時はボトルごと捨てて新しいボトルを受け渡しなのでなんとか一本でやれた。結果的には、今回もバイクが終わるあたりまではあまり日差しも出なかったのでなんとかボトル一本でやりきることができた。が、それは終わってから言えることで、もし日差しが強くてあと5℃高いコンディションだったら、違う結果になったかもしれない。
 二点目。コースの下調べ不足。初めてのコースであるにも関わらず、あまりコースを知らないままスタートしたこと。結果スイムも人に付いていかないと細かいところは分からなかったし、バイクも一周目は探り探りであった。中にはスプリントが始まる前に試走した人もいらっしゃったみたいで僕も見習うべき姿勢である。
 この二つは多いに反省すべき点だ。ボトルの問題はジェットストリームを付けるつもりだ。

緊張のアップ
 距離が長い時の試合はちょっとやそこらのロスではどうにもならないとどっしりと構えている方だが、今回は久々のショートということでアップの時から緊張した。一瞬のミスで失敗してしまうような気がしていた(実際は二時間以上なのでそんなことは全然なかった。)ランは流しまできっちりやって、バイクも乗った。あとはスタート前に泳いで、体の方は万全の状…のはずだった。。。

スイム〜あわよくば5位以内で…?
 昨年のタイムを調べていたら、24、25分くらいでかなり上位を狙えそうだった。39歳以下と以上、50以上でスタートが3ウェーブに分かれるため、先頭が見えるくらいかなり前で上がらないと上位は狙えないかもと思い、その組ではあわよくば5番くらいで上がろうかと思っていた。選手権の部のスタートを待って、階段を降りて水に浸かったら二分後くらいにホーンが鳴った。スタート位置に着く時間しかなかった。かつてないほどのノーアップ。スタートがあまりに早く時計も押せないまま泳ぎ出した。それでも「先頭集団で上がるぞ。」と思い、スタートダッシュ。しかし、200mほど泳いで前を見ると数え切れないほどの人が!マラソンと違い、ダッシュで前に行ける人はやはり速い。「誰だよ。あわよくばとか思ってたのは。」と思いながらも気落ちせず、自分なりに頑張る。とりあえず数え切れないほど前がいる順位でスイムアップ。時計を見たら9時29分くらいだった。26分52秒(3組で27位)。

バイク〜膝すりコーナリング!?
 長い距離に出ている時はシューズをしっかり履いてからバイクに乗るが、今回はショートということで、バイクにペダルを装着しておいた。スタートは慣れないなりにまずまずといったところか。ショートに出るならシューズの脱着の練習がだいぶ必要だと思った。
 一周目は探り探りにいった。二車線ある自動車テストコースでは、前から折り返した人が来るかもとビビッて左に寄ったりしていた(←馬鹿)唯一の上り坂は、ヨッシーさんのおかげで一周目から無事対応できた。スタート前にからコーナー直後にきつい上り坂があるとたまたま教えてもらっていなかったら、重いギアで突っ込んだはずだ。おかげで助かりました。一周を終えて、コーナリングがこのコースのポイントだとみると、二周目からはなるべくノーブレーキで激しく傾き膝をするほど(イメージでは笑)のコーナリングを意識した。コーナリングが見事に決まるときもあったが、膨らみすぎるときや、人が多く大減速せざるを得ないときもあり、なかなかもどかしい展開であった。走りやすいテストコースもなかなか風が強くてスピードが上がらない。しかし、人の隙間とコーナーばかりに気がいっていたので見つけられた人数は少なかったかもしれないが、走っていると横浜鉄人クラブのできたてのユニフォームが至る所で見られた。嬉しかった。一人じゃない。自分も頑張ろうと思った。メーターでは、周回を間違えないようにずっと距離表示を見ていたが、ふとAve.にしてみた。昨年の入賞タイムを目指すと36km/hrは最低必要であったが、34.1km/hr。すぐに距離表示に戻して、なかったことにした(笑)そう言えば、バイクではほとんど抜かれていない。三人か四人くらい!?うち何人かは選手権のゼッケンだったはずだ。まだいける(のか!?)。最終周が終わる前にシューズを脱ぐのにそこそこ手間取った。いつもは足が攣りそうでやったことがなかったが、シューズをペダルに付けたままバイクを降りた。1時間15分03秒(13位) スプリット1時間41分55秒(12位)

ラン〜入賞への快走
 残すはランのみ。さすがショート。消耗しきってからのランではない。まだ足はそこそこ動く。「ウェーブスタートで自分が何位か分からないから、後で後悔しないように誰かれ構わず抜く。」というツカさんの前のレポートで読んだことを実践した。昨年のタイムを見ると38分台で数番だったので、ラップから自分は走れていると感じた。(にしても、バイクは40km以上あったがランは10kmより短いと思う。)いつも通り徐々に足が攣りそうになってきた。無理なラストスパートよりも小さなストライドで無難に稼いだ方が賢明だと思った。攣らないように、我慢して小スパート。そして、何位か分からないままゴール。37分28秒(3位)

ゴール
 ゴールの上についている時計を見たら2時間21分であった。選手権が2分前にスタートしているので自分のスタートからは2時間19分。昨年までは2時間10分切らないと入賞できない感じだったので、入賞は逃したと思った。でも頑張った感はあった。反省点はあれど、足も攣らなかったし自分の今の実力は出し切れたと思った。これで届かなければ、単に入賞を狙うにはまだまだ実力不足ということだと思っていた。

応援
 たけ2さんのお子さんと遊びながら(めちゃめちゃかわいい。)、走っている横鉄ランナーを応援した。チームの一員であることを実感できた瞬間であった。一郎さんが楽しそうにトライスロンを全身で楽しんでいらっしゃるようでこちらも嬉しくなった。

表彰式
 かすかな期待を込めて表彰式に出ると、スプリント、リレーなど一般男子の番まで非常に長く感じた。少し緊張した。そして、一般男子。初っ端の6位で僕の名前が呼ばれた!感激。素直に嬉しかった。練習の成果が出たと思った。チアのおねえさんとも写真を撮れた。写真で見たシーンはこれかー!と思った。

最後に
 一緒に出られた方、応戦してくださった方、本当にありがとうございました。今まではあまり横浜鉄人クラブのみなさまとお会いできてなかったのですが、今回でたくさんの方とお会いできてよかったです。同じユニフォームを着て試合に出て、僕もようやくみなさんの仲間になれた様な気がしました。また次の試合に向けて頑張っていきたいと思います。ハワイに行ける日まで、一つずつ有言実行し続けていきたいと思います。


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