2007/11/11 第27回横浜マラソン moto
種目:ハーフマラソン
記録:1°24′33″(総合148位/2791人、一般男子60位/2236人)

  0Km    0'03"
   5Km   19'58" 19'55"
  10Km   39'58" 20'00"
  15Km    59'58" 20'00"
21.1Km  1゚24'36" 24'38"

 大田原マラソンに備えての2つ目のレース、1つ目は先週の月例湘南マラソン、10キロ。コンディションも良かったせいか、思い切り走って予想以上の38分を切る好結果だった。それに気を良くして、今回の横浜マラソンは、近年のベストを狙って、22分台に目標を置いていた。

 前日土曜日、週末の天気が崩れ、雨模様。日曜日も雨の予報が出ていた。雨の準備をしっかり整え、当日の朝を迎える。朝起きてみると雨は降っていない。天気予報を見ると、うまくすれば雨に降られないかもしれない、という淡い期待を持った。この時期、毎年楽しみにしている農業祭りという催しが、農協−−今はJAと言うのか−−で行われる。土曜日、雨が上がったところを見計らって、農業祭りに出掛けて、日曜日の朝の食料となる餅を仕入れてきた。朝食にその餅をたらふく食べて出掛ける準備をする。場所確保のために、割合早めの時間、7時頃には家を出た。さすがに少々早く、電車の中にもそれらしき人達は見掛けない。会場に行っても、まだスタッフが多く目に付く。

 みんなの場所取りができたところでひと休み。売店などを覗きに行く。8時半から受付が始まり、混み出す前に受付を済ませる。鉄人メンバーもぼちぼち集まり始めていた。今日はまだ最終目的のフルマラソンではなく、距離も半分。特に緊張するわけでもなく、月例マラソンに参加するくらいの気楽な気分で準備を進める。もうここ何年になるか、月例マラソンを除けば、純粋なマラソン大会というのは、年に3回、横浜マラソンと大山登山、そしてフルマラソンの大田原くらいにしか出ていない。大田原以外は最後まで勢いで行ってしまうので、特に緊張感などは無い。

 横浜は参加者が多く、整列にも気を使うので早めに準備をする。9時50分頃から選手は集まり始める。それに合わせてアップを済ませる。9時半の車椅子の部がスタートする頃にはひと通りのアップも済んだ。レース用のウェアに着替え、待っている間の寒さ対策として、捨ててもいいTシャツを上に着て出掛ける。このシャツはスタートした後、捨てていくつもり。用を済ませて9時50分頃スタート地点へ行くと、選手がぼちぼち集まり始めている。今年から陸連登録の部ができたらしい。コースも公認となった様だ。そのためか、スタート地点が100mほど前に移動していた。やはり今までのコースは長かった様だ。登録選手が前に並び、一般の部は少し後ろに控える。どうせスタート直前になれば入り乱れてしまう事は明白なので、それまで後ろで辛抱して待っている。

 10時過ぎに開会式があり、中田市長が挨拶をする。政治的な事はよく分からないが、若々しくて好感が持てる。雨が予想されたが雨が降らなくて良かった、この大会は雨に降られた事が無い、などという事を言っていた。20数回参加している私の記憶でも、そのとおりだった。それだけはたいしたものだ。その他注意事項などの話があり、予定通り10時20分、市長の合図でスタートが切られた。走りながら着ていたTシャツを道端に投げ捨てる。新品なので、ゴミにならずに誰かが活用してくれればいいのだが、などと思う。

 スタート直後は少し停滞したが、すぐにスピードが上がる。目標は22分、最初からペースを上げていくつもり。私の前に陸連登録の根岸ランナーズを見つけた。とりあえず彼を目標にする。1キロはちょうど4:00、目標からすると少々遅いが、出だしが遅かったせいだろうという事にした。陸橋の下りを利用して少しペースを上げる。3:50くらいのペースでは走りたい。できれば3キロは11:30くらいが望ましい。2キロ地点は3:55、まずまず。ペースは上がったのだろう。

 今年から公認となりスタート地点が変わった事で、今までの距離ポイントとは違っている。以前の3キロ地点は左折する手前だったが、今年は見逃してしまった。同じく4キロも見逃した。私の前にはもうひとり根岸ランナーズがいた。2人並んで走っている。私も走力では彼らに負けないと思っている。とりあえずは離されない様に付いて行く。ペースはいい調子、自分では結構速いつもりでいる。

 5キロポイントは表示を見つけ、タイムをチェックする。19:58、ほぼキロ4分のペース、自分の思いとは全く違っていたのでがっかりしてしまった。距離が違っているとは言えない。これからのペースアップを期待して頑張った。シンボルタワーをまわると給水所。距離の表示位置は変わっているけれど、給水所などの位置は変わっていない。6キロはその先、24:02、やはりペースは変わっていない。自分の精一杯のペースがこれでは仕方がない。今日はこれが自分のペースと思って、これを維持するしかない。7キロを過ぎたところで4キロ手前地点あたりに戻ると、シンボルタワーに向かう10キロの部のランナーが走ってくる。それを見ながら日産前を通過し、かもめ町へ向かう。この辺りは路面が荒れていて走りにくい。ペースも上がらない。

 10キロの手前辺りだったか、私が通過した後、コース上の役員が「女子2位」と告げる。横を見ると小柄な女の子が走っていた。そばにいるのはてっきり根岸ランナーズかと思ったが、女の子が私のうしろに付いていた。1位は誰だか分かっている。横浜では敵無しの三沢さんのはず。その後ろがこの子になるのかと思う。いいピッチで走り、小気味がいい。この子には負けないつもり、と意地が出る。これで私のペースが上がればしめたものである。

 かもめ町の直線を過ぎ、陸橋を上り終わったところでトップが戻って来た。だいたい例年通りの位置関係か。私だけが悪いわけでは無いようだ。左折して陸橋を下り、最初の折り返しへと向かう。ここで私の前を行く速いランナーとすれ違う。私の前にいるのは三沢さんと塚越のはず。次々に折り返してくる選手の中に三沢さんを見つける。走りは男子選手と変わらない。うっかりすると見逃してしまう。そのしばらく後に塚越。走りはだいたいいつもの様子。みんな特に変わっている訳ではない。距離が短くなっているのにどうしたものか。不思議である。

 折り返しまで50mほどの所で根岸ランナーズの小野さん。練習不足とはいえ、地力があり速い。しかし今年は滅多にない追い付くチャンスである。折り返してからは追い付くつもりで前を追う。例年ならばこの辺りからペースを上げる事ができるのだが、既に目いっぱい、これ以上は上がらない。相変わらず後ろからは女の子が付いて来ている。彼女に負けるわけにはいかないが、気持ち良く走れる様にと、前を引くつもりで走る。途中、何人かから声が掛かった様な気がしたが、こちらも必死で応える余裕が無かった。失礼した。

 2回目の折り返しを過ぎ、再び陸橋を上る。その途中に14キロ。今まではその上った坂を下った辺りにあったはず。その先15キロはかもめ町のはずれ。ここでもラップは4分ペース、やっと1時間を切ったところだった。前方にいた小野さんとの差はかなり詰まってきた。明らかに失速していた。練習不足では仕方がない。給水所手前であっさりとかわす。残りは5キロと少々、少しでも4分ペースを上回るためにペースを上げようと努力するが既にペースは目いっぱい、なかなか上がらない。かもめ町の角ではタイムアウトになったランナーが止められている。それを横目で見て自分のペースを上げる。しかし16キロでもペースは上がっていない。残り5キロ、20分で走り切れればいい方か、これから路面も悪くなり走りにくい。以前の様なペースアップができないのが悔しい。この辺りからはごぼう抜きで順位を上げていったものだが。

 日産前を通過し、左折する。残り3キロと思ってみるが、もう既にいっぱい状態。へたをすればペースダウンとなるかも知れない様な状況だった。依然として後ろには女の子が付いて来ている。私が遅いのか、女の子が速いのか、それは分からない。高速の高架下まで来ると、残りは2キロも無い。ラップを見るとペースダウンしている。もはやこれが限界か、どうしたものか、悔しい限りだ。

 最後の陸橋のアップダウンをこなして右折。いつもの様にゴールが見えているのだけれども、そこまでが遠い。最後は後ろの女の子に花道を開ける様に前を譲る。こちらも最後まで引っ張ることができて喜ばしい。私が少しはサポートできたかと思うと嬉しくなる。ラストはだいぶペースが落ち、24分も半ばとなってしまった。キロ4分も維持することができなかった事は悔しい限りだった。この結果を元に、来週の大田原の走りを考え、悔いの無い走りにしたい。

 今までロードレースを走ってきて、特別な場合を除いてキロ4分を上回るペースを守ってきた。残念だが今回、4分ペースを維持する事ができなかった。自分では理由は分からない。暑かったのか、蓄積した疲労によるものか。自分なりに頑張ったつもりだった。しかし、これをいい経験として次の大会に備えようと思う。


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