第20回大山登山マラソン大会 moto
種目:一般男子40歳代 9Km
記録:46′04″ 7位/297人

1Km	3′37″	 3′37″
2Km	4′01″	 7′39″
3Km	4′12″	11′52″
4Km	4′09″	16′01″
5Km	4′25″	20′27″
6Km	4′22″	24′49″
7Km	5′01″	29′51″
8Km	7′02″	36′54″
9Km	9′10″	46′04″

 『なーんだ、今年もまた7位か』。しかし、順位は思ったよりもいい結果だった。しかしまたもや7位、2年連続で入賞を逃した。

 最後の階段を上りきったあと、2m先のゴールラインまでが長い。ようやくゴールにたどり着いたという感じ。そこで今年は、『はいラッキー賞』と、引換券を渡された。おーっ、これはついている。でも何位かな?13日だから13位かな?以前にはそんな事もあった。記録システムはRUNTESだから結果はすぐに出る。たくさんの人が並んでいるが、順位を知りたかったので、息を整えた後、列に並ぶ。そして渡された記録賞には「7位」。なーんだ、7位だったか、惜しかったなぁ、そういう思いだった。

 まさかこんなに上位まで来ているとは思ってもいなかったので、自分では納得した結果だった。できれば50代で走りたい気分である。もう1ヵ月後は50歳だし。大山での50歳でのレースは1年後だ。もう1年長いな。50代の優勝タイムは、今年の私のタイムより遅い。2位となるとかなり後方だった。来年は50歳になる速そうなランナーも見当たらないし、安泰のレースになるだろうか。今年の50代の優勝者も50歳だった。来年のレースが待ち遠しい。早く歳をとってくれと願うのは、アイアンマンと大山くらいしかない。

 大山登山マラソンは慣れたもの。戸塚を7時頃の電車に乗って平塚へ。平塚からバスで伊勢原駅へ。あとはもう、すぐそば。今年はいつもより少々早かった。8時過ぎには着いていた。受付を済ませていつもの場所に行く。ちゃんと場所は空いていた。荷物を置いて、まずはゴール地点へ行く荷物の準備。預ける荷物は家から用意してきてある。山の上からも走って来るので大荷物にはならない。タイツ、シャツ、タオル、靴下、これだけあれば充分。バッグに詰めて係員に渡す。あとはしばらくのんびりする。

 9時15分くらいに、246号伊勢原交差点に行けば、バイク練習のメンバーと会えるはず。アップがてら出かけて行く。今日は9時17分だった。いつも正確、決まりきったコース、ペースだから変わり様が無い。ひとしきり話をして、また戻る。ぼちぼち先にスタートする50代、60代が準備を始める頃である。もう少しストレッチなどでアップをする。

 40代の部は10時に集合がかかる。少し前に着替えて列に並ぶ。前の方でなくてもいいのだが、準備を済ませてさっさと並ぶ。旧来の知人も来ていた。今年は20回大会。なんとその知人は20回連続とのことだった。記念品が手渡されていた。大したものだ。

 スタートの頃はまだ日差しもあり暖かかった。しばらく待たされ、スタート地点の伊勢原駅前へ移動する。今年はゲストに、ケニヤから留学の山梨学院高校の生徒が男女一人ずつ来ていた。女子は私達40代と一緒のスタート。

 私の時計では10時22分にスタート。コースはほとんど頭の中に入っている。もう何回目になるのだろうか。1キロは246号の交差点、2キロは東名高速のガード手前。少し飛んで7キロ地点はバスターミナルの下。ラップタイムは多少のずれはあるものの、ほとんど毎年変わらない。今年はどうせ入賞も無理だろうが、トップグループに混じってレースをしてみたいと思った。しかし、やはりトップグループは速かった。今年は更に山梨学院の高校生がいたので、余計に速かったのかも知れない。彼女は三浦でも走っているらしい。33分で走った様なことを聞いた。私達からすればとんでもないスピードである。

 トップグループからはあっという間に離された。更に、本当に速いのかどうかわからないが、後ろからいいペースで抜いていくランナーが何人も居る。1キロ地点あたりでは、ざっと数えて20位くらいだった。半分くらいは落ちて来るだろうから、最終的には10位くらいには入れるだろうと思った。今年は速いランナーが多く感じられた。私自身のタイムは、設定したタイムよりもだいぶ遅かった。3キロを過ぎたあたりで昨年より30秒くらいは遅い様だった。昨年は100m先を走っていた事になる。そのあたりを走るランナーはしっかり走っていた。しかし、それがどこまで持つかが問題である。私自身は特に変わった様子はない。気持ちよいペースで走れている。周りのランナーの息づかいは荒く感じる。

 4キロを過ぎると、所々に急な坂がある。そういうところがポイントで、大体がそこで力尽きて行く。何回かそれを繰り返すとジャブのように効いてきて、6キロ過ぎから7キロまでの長い、きつい上り坂で完全にダウンする。その時点では見た目、私の半分位のペースに落ちている。抜き去るのも簡単、順位をどんどん上げていく。たぶん10番台前半くらいには上がっていると思った。ここまでにあらかた抜き去っていないと辛い。土産物店の並ぶ階段ではなかなか抜けなくなる。山道に入っての石段では殆どが歩いているので更に前がつかえる。抜き去るのは結構難しい。

 山道に入ると殆ど歩いているので、先発のランナーなのか私の前を走るランナーなのか全く判らない。ゼッケンも前にしか付いていないので、後ろからではどちらのランナーだか判らない。わざわざ振り返る事もしないので、結局どちらだか判らないまま抜き去る。今年は山道に入ってからも快調、脚に疲労が出てくる事も無かった。山でのラップタイムは設定タイムよりいい。途中でだれる事も無かった。前にそれらしいランナーが何人かかたまっていたので、それらを目指して走っていたのがいい結果となったのだろう。

 最後、ゴールのアナウンスが聞こえてきたところで、上を見上げる。急な石段が連なっていた。でも、見覚えのある場所、ゴールはもうすぐだった。前には速そうなランナーも見えなかった。もう私の順位を上げられそうなランナーは居なかった。ゴール直下の石段、あと50段ほどか、ラストスパートを掛けて駆け上がる。最後の石段を上りきるとゴールテープを片付けているのが見えた。ゴールラインまでゆっくりと歩く。とりあえず時計を止める。46分を少し超えてしまった。目標タイムからは大きく遅れてしまったが、まずまず合格と言えるタイムだと思った。順位は判らない。ゴールしたところで「ラッキー賞」と言われて、引換券を渡された。

 記録証を発行してもらったあと、阿夫利神社までの階段を上り、送った荷物を受け取る。が、私の番号の荷物が来ていない。係員に探してもらっても無い。『まだ来ていない』と言う。どういう事か判らなかった。汗はかいているし、冷えて寒くなってきた。しばらく途方に暮れて待っていると、ケーブルカーの方から荷物がやって来た。人が何個ずつか抱えて持って来ている。この中にあるだろうかと探す。何人か後の人の手の中に私の荷物は有った。受け取って、さっさと着替え、下山の準備をする。今年は着替えてからケーブルカーの乗り場に向かった。まだ空いていた。下まではあっという間だった。雪もちらつき始めた。寒くなってきた。あとは会場の小学校まで軽快に走ってきた。

 スタートしてからおよそ2時間後、12時半には小学校まで戻ってきていた。ゴールの時に貰ったラッキー賞の引換券を持って本部へ行く。JA伊勢原からの記念品だった。開けてみると、歯磨きセット、実用的で入賞の賞品よりも良かったかもしれない、とひとり納得、強がりか。あとはいつものように、ビール、とん汁、やきそばで腹を満たす。山から下りて来る途中降り出した雪は、下界でも本降りになっていた。


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