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フルマラソン42.195キロの最後の195メートルは、ある人にとって栄光へのウィニングロードであり、ある人にとっては悔しい距離であり、多くの市民ランナーにとっては完走への感激の花道でありましょう。
ハーフマラソン21.0975キロにとっても、僅か100メートルに満たないこの距離も、それまでの21キロにも劣らず長く感じられる時があります。3月13日、今年になって、3度目の夫婦対決となる京都シティーハーフでの21キロ地点、相変わらず連敗中の私にとって、妻に先着できる最大の好機を迎え後100メートル、ゴールの平安神宮の赤い大きな鳥居が目に入るところまで来ました。私の後ろに妻、その差、約10メートル。
平安神宮をスタートし、京都市役所前や京都御所の前を走り、駅伝中継でお馴染みの国際会館前を折り返すコース。前半3キロまではほぼ平坦、但し、出だしの2キロ近くまでは直角カーブと細い道が続き、大混雑。その後折り返しの14キロまで概ね緩やかに上った後、ゴールまでは、一時上りはあるものの下り基調です。朝方は晴れ間の見えたもののスタート前には雲に覆われ肌寒い中、悪くとも1時間35分、あわよくば1時間30分を目標に、午前9時、走り始めました。最初の2キロは混雑の為10分程掛かったものの、鴨川を渡った辺りから道幅も広くなり、キロ4分15秒で刻めるようになり、並走していた妻を少し引き離しにかかります。しかし、5キロ付近から4分30秒を切ることが出来ず、記録は1時間35分を目指します。それでも今の妻の調子なら、負けはしないでしょう。振り返りはしないものの、妻の付いて来る気配は感じません。ことろが、折り返しの14キロ付近では、100メートルほどの差で思った程離れておらず、後半、やや足が重くなっている状態では、もうひと頑張りしないといけません。とことが、下りの中でもキロ4分30秒の維持も苦しくなり、さすがに20キロまできた時、振り返ると、すぐ10メートルほどの所に妻の姿が。追い上げて来たことを誉めるべきか、ここまで落ちている自分に奮起すべきか。とにかく、後1キロ余りです。
結局、2秒差。なんで100メートルが我慢できなかったのか。心のどこかに勝負に徹し切れなかった甘さがあったのでしょう。次回は、4月の横浜鉄人クラブのデュアスロン、そして、6月の大島トライアスロン。バイクの苦手な妻(尤も私も苦手ですが)に勝つにはこれしかない。間違いない。