心配された雨もあがり、絶好のコンディションと言いたいところですが、海は大荒れ、陸は強風で、天気は晴れでしたがタフなレースになりました。海が荒れるとスイムの実力がものを言います。田中(奥様)さんはブイが見えなくて大変だったと、われわれと同じような感想を言っていましたが、記録は大違いの２５分台、全体の２６位で泳ぎました。３月の国際プールでの記録よりわずかに３分オーバーでした。ウエットスーツなしで泳いだのは彼女一人でした。

今回の海は私の今までのレースの中でも一番悪いコンディションだったと思います。スタートしてすぐに思ったのは、いつ止めようかということでした。大波にゆられまったく泳ぎになりません。ブイが見えず、波にゆられた前の選手の背中が頭上に壁のように見えたりします。そうかと思うと２メートルくらい横の選手が突然波とともにかぶさってきたりもします。海水もたっぷりと飲みました。１５００メートルの距離で本当に良かったと思いました。それでも泳いでいるうちに何とか落ち着いてきました。３つめのブイを回ると流れに乗って思いのほか速く次のブイにたどり着くことができました。途中関谷さんを見つけしばらく隣を泳ぎました。（関谷さんは呼吸が逆のためか気がつかなかったそうです）負けるわけにはいかないと思い先行したつもりでしたが、最後の直線で抜かれてしまいました。結果、関谷さんに２秒遅れの３５分１２秒、２１０位でスイムを終わりました。プールのベストより８分半位の遅れでした。私にとってオープンウォータースイムは大きな課題の一つです。

バイクは往きは追風で路面も良く快調にとばせましたが、帰りは向風と路面の悪さで苦戦しました。向風区間では上位の選手に何回もラップされ、スピードの違いを痛感しました。それでも１周１０キロを１８分台で走っていたので、宮古島以来の練習不足ではこんなものかなという感じです。バイクでは、４０人を抜き１７０位の通過でした。田中さん、川島さんの姿はまったく見えないままバイクを終了しました。ランをスタートしてすぐに戻ってきた関谷さんのバイクとすれ違いました。ほとんど差がありません。

ランでは追風の後押しもあってわりと快調に走れました。スタートして１キロまでに二人に抜かれて先行されましたが、我慢して走っているうちに抜き返すことができ、他には誰にも抜かれず走りきることができました。折り返しコースですから仲間との差が確認できます。田中さんとの差はおよそ１キロ、追いつくことは不可能な距離でしたが、川島さんとの差は５００メートル位で、ひょっとしたら追いつくかもしれない距離だと思い頑張りました。折り返すと向風になりスピードは大きくダウンしましたが、エイドでも立ち止まることなく一流のマラソンランナーのように給水し追いかけること２０余分、ラスト５００メートル付近で追いつくことができました。ランのラップは４６：０１で５９位、総合１３１位の成績でした。４６分台はいい記録とは言えませんが、肉離れの脚をかばって走ったことでもあるので良しとします。

夜のパーティは盛況でした。やはりレースが終わってからのパーティは盛り上がりますね。田中さんは惜しくも秒差で入賞を逃しましたが、今後のレースが楽しみです。また今年から年齢差によるハンデキャップレース（３５歳以上年齢が一つ上がるごとに１分プラス）が導入され、上位６名が表彰されましたが、内訳は１位が４８才(総合６位)で後５人は５０才台という結果でした。ハンデのおかげとは言っても全員が総合５０位以内に入るつわものたちでした。どこにでも元気な親父がいるものです。