第19回中島大会完走録 キヨ

 8月22日、瀬戸内海に浮かぶ温泉郡中島町(松山からフェリーで1時間ほどの広島県との県境近く)で第19回トライアスロン中島大会が開催され夫婦で参加してきました。
この大会は、1986年7月6日に、まだ梅雨の明けない中で四国初のトライアスロン大会として開催されました。私は前年の12月に鉄人クラブに参加して以来、柏市で開かれたプールを使った大会には出場できたものの、宮古島、皆生などメジャー大会にはことごとく振られ、いつになったら本格的レースに出られるのか、いささか意気消沈していた時に、出身地である愛媛でレースが開かれると知り、幸運にも参加許可を得て、以来19回、無遅刻無欠席を続けてきました(来年から市町村合併で主催が松山市に変わるため、中島町としては最後の大会となったため、連続出場で表彰してもらいました)。

 思えば第1回大会は各地から165名が参加したものの、主催者もボランティアも参加者もほとんどがトライアスロン初体験。しかも、水温も上がらず、スタート時は浜辺で焚き火が焚かれ、まるで寒中水泳のスタート風景でした(このため、当初ウェットスーツは使用不可であったのがレース1週間前に急遽、許可になったような有様でした)。その後、台風被害や鮫騒動など幾たびか「今年の開催は無理かな」と心配された危機も乗り越え、地元密着型の大会は運営され続けています。前夜祭では、瀬戸内産のひらめの刺身をはじめ、島の方々の手作り料理が並び、しかもビール飲み放題、またステージでのイベントなど、これが楽しみで参加される選手や夏休みを利用した応援の家族も多いようです。また、島の宿泊設備が限られているため、島民の家にホームステイをする制度もあります。

 コースは島の海水浴場を2周回した後、バイクは海沿いの片道10キロを2往復、ランは5キロ1往復。スイムの水質は抜群ですが、バイク・ランはあまりアップダウンはありませんが、岬を回るごとに風向きが変わったり、日差しをさえぎるものとがほとんどありませんから、意外とハードなコースです。参加選手のレベルもローカルの大会の割には総合優勝タイムは2時間を切りますし女性の今回の第1位は2時間18分と低くなく(かつては宮塚、今井、勝又、兵頭、そしてミッキー各選手も参加されたことがあります)、競技としての面白みもあります。このため参加定員割れになることなく、むしろ毎回数十人の方が抽選漏れになっているそうです。

 今ではショートタイプで19回も続いている大会も少なくなりましたが、まだまだ、古き良き時代(?)の雰囲気を残しつつ、元気な大会であります。皆さんも癒しを求めて、一度ぜひ、ご参加下さい。

 なお、私は、中島だけでなく、今まで参加したレースではウェットスーツなしで通してきました。従いまして着用義務のある大会には参加できない(したくない)ので、その点でも貴重な大会です(安全性を考えれば、やむをえないのかも知れませんが、本来のトライアスロンはスイムの練習をしっかりし、ウェットなしで泳ぐべきと考えております。この考えをヨーコにも言っているのでヨーコも一緒になって以来ウェットを着ておらず=大島大会での話題にもなりましたが=ちょっとハンディがあるような気もしますが、続けてみたいと思っています)。


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