第31回東京−糸魚川ファストラン完走記
*ゴールにて
日本海に沈む太陽を見ながら生ビールを飲んでいます。糸魚川ホテルのゴールが設けられている広場にいます。なかなか到着しない広田、吉田選手を待っているのです。もう、対馬さんと私が同時ゴールしてから1時間以上過ぎました。生ビールを2杯飲んだし、豚汁も食べたし、夜7時も過ぎて寒くなってきたので、風呂に入って着替えることにしました。
(実を言いますと、糸魚川ホテルの庭からは、太陽が沈むのは見えるのですが、日本海は見えません。見えるつもりなのでした。)温泉です。長湯に入っていると、ゴールしてしまうかもしれないと早々に切り上げて、また、生ビールを飲みながら、係員にふたりはゴールしたかときくと、まだだと言います。
さすがに心配になってきました。携帯電話をかけてみようということになって、対馬さんが部屋に取りに行ったのですが、その隙にふたりはゴールしました。第一声は、「暗くて
恐かった」でした。真っ暗なところでは、強力なライトを積んだMTBに助けられて走ったそうです。畠山さん弟のグループのひとだと思います。
*前夜祭
前日の夕方4時過ぎに宿に着きました。自動車で奥様に送ってもらったのですが、これが、我が家ではトライアスロンやマラソンなどで協力してもらう唯一の年間行事なのです。ビールとつまみ、それと明日の朝食を調達しに高尾山口駅のほうへと散歩。駅前にある「トリックアート博物館」に入ろうとすると、切符売り場も、女性もみんな絵で描かれていて、本当の入り口は別のところにあります。6時頃だったか、吉田さんが自走して到着。途中、大雨にあったとかで、早速、お風呂へ。夜は、泊まっている旅館がやっている大衆食堂で宴会です。明日の出場選手が6
,7グループもいて盛り上がっています。ビール瓶が林立しています。やはり、ジャパン前夜とは大分雰囲気が違います。知り合いが2,3人いて挨拶をします。昔から参加している外人のおばさんが、落車して骨折したと腕を吊っています。「出場できないのだから、家にいればいいのにね。やっぱり、この大会が好きなのね」とサポートカーに乗って糸魚川まで応援するとのことです。遅く着いた対馬、広田さんはこの楽しい宴会を逃したことになります。来年も、夜はここで宴会を楽しむことにしました。新しい楽しみを発見したようです。
*スタートから
朝3時半に起きて、おにぎりを食べて、スタート地点に移動。登録をして、荷物を預けて、5時にスタート。対馬、吉田、他20名くらいの選手と同時スタートです。広田選手のスタートはどういうわけか6時です。すぐ大垂水峠(392m)の登りになり、早速、千切れてしまいます。相模湖、大月を越えて笹子トンネル(750m)への登り、このあたりで、スタート直後に先行されてしまった吉田さんに追いつき、内心で喜ぶ。笹子から韮崎までは、勝沼、甲府バイパスを抜けるフラットな高速コースです。これが終われば、富士見峠(960m)、諏訪湖、塩尻峠(999m)への山岳コースになります。
塩尻峠を登ったからと安心してはいけません。大町のチェックポイントまでは、いつでも過酷な向かい風区間です。時速20kmを維持できなくなります。チェックポイントのちょっと手前のコンビニを見ると、対馬さんがアイスクリームを持って出て来るではありませんか。誘惑されかかったのですが、ここで休むと数キロ先のチェックポイントでまた休むことになるので、ちょっと、ずるいかなを思ったのですが、対馬さんのアイスクリームを一口なめて走り出しました。後で聞けば、対馬さんは、途中のコンビニでちょっと仮眠したり優雅に走ってきたようです。さもなければ、私が追いつくわけはありません。
大町のチェックポイントで対馬さんと合流して、一緒に走り出しました。最後の峠(825m)を越えてしまえば、小さな登りはいくつかあるのですが、白馬、小谷を抜けて日本海へ下っていくことになります。ほとんどを対馬さんにひいてもらってゴールしました。握手して、すぐ、生ビール売場へ。乾杯!!!